シシリーからアメリカに移住し、一代で財を成したドン・コルレオーネ。三男のマイケルはひとり堅気な人生を送ろうとしていたが、敵対するファミリーにドンが襲われ重傷を負った時、彼は報復を決意する。そしてニューヨークは抗争の場と化していった……。

「欲望の翼」「ブエノスアイレス」のウォン・カーウァイ監督がトニー・レオンとマギー・チャンを主演に迎え、それぞれ家庭を持つ男女の不倫の愛を描いた恋愛ドラマ。1962年、香港。新聞編集者の男性チャウと商社で秘書として働く女性チャンは、同じ日に同じアパートに引っ越してきて隣人になる。やがて2人は互いのパートナーが不倫関係にあることに気づき、時間を共有するように。戸惑いながらも、強く惹かれ合っていくチャウとチャンだったが……。設定の一部や世界観は「欲望の翼」から引き継がれており、さらに2004年製作の「2046」へとつながっていく。第53回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞とフランス映画高等技術委員会賞を受賞。日本では2001年に劇場公開。18年2月、カーウァイ監督の「欲望の翼」デジタルリマスター版の公開にあわせて、Bunkamuraル・シネマで特別上映。2022年には4Kレストア版が「WKW4K ウォン・カーウァイ4K」(22年8月19日~シネマート新宿、グランドシネマサンシャイン、シネマシティほか)で上映。

ドラッグ中毒のマークと悪友たちは常にハイ状態か、あるいはドラッグを手に入れるため盗みに精を出しているというていたらく。ある日、マークはこのままではいけないと更生するためにロンドンに行き職に就く。ところが、彼らの仲間が会社に押し掛けたことが原因で、マークはクビになってしまう。

1841年、ニューヨーク州サラトガのソロモン・ノーサップは自由黒人のヴァイオリニストだった。彼は妻と子供2人と順風満帆な生活を送っていた。ある日、彼は二人組の男たちから金儲けができる周遊公演に参加しないかと誘いを受けた。ある晩、二人組の男たちにノーサップは薬漬けにされ、昏睡したまま奴隷商に売られることとなった。彼は自分は北部の自由黒人だと主張するが、材木商のウィリアム・フォードに購入される。

人知を超えた悪によってひそかに進められる地球壊滅の陰謀。それを食い止めるべく、大富豪で天才発明家アイアンマン、神々の国から地球ヘと追放された雷神ソー、感情の爆発によって容姿を激変させる科学者ハルクなどを集めた部隊アベンジャーズが結成される。しかし、各々が抱えているつらい過去や苦悩が浮き上がっては衝突し合うようになり、人類史上最大の危機に立ち向かうチームとしての機能が消失しかけていた。<アイアンマン、ソー、ハルク、キャプテン・アメリカなど、世界的に有名なヒット作の主人公が一堂に顔を合わせるアクション大作。特殊な戦闘力を誇る者たちによって編成されたチーム「アベンジャーズ」が、地球滅亡の危機を回避する戦いに身を投じる。>

第二次大戦下、スイス国境近くにあるドイツ軍の第17捕虜収容所。米空軍の軍曹ばかりが集められた第4キャンプでは、地下通路を掘る脱走計画が極秘裏に着々と進行していた。そしてクリスマス直前のある夜、ついに2人の捕虜が脱走を試みる。しかし、情報が事前に洩れたのか、待ち伏せにあった彼らは射殺されてしまう。どうやら仲間内にスパイがいるらしいと囁かれ、何事にも抜け目なく立ち回るセフトンが真っ先に疑われる。

ハーヴェイとは純粋な心を持った人にしか姿の見えない巨大ウサギ。味気ない生活を送る家族や医師たちが、空想好きの楽天家に翻弄される姿をほのぼのと描いたハートウォーミング・コメディ。

ジュールとジムは、情熱的で奔放な女性カトリーヌに恋をする。ジムへの想いを胸に秘めたままジュールと結婚した彼女だが、ジムとの再会で再び二人に愛の炎が燃え上がる。しかし、小さな食い違いでジムは彼女から離れていく。ある日出かけた河岸で、カトリーヌはジムをドライブに誘い、壊れた橋に向かってスピードを上げた。 三角関係の心理を見事に描いた本作は、ジャンヌ・モローの輝くばかりの美しさが圧倒的な魅力となった一遍。

大富豪だった父の財産を引き継いだ実業家・ニコラスは、父親が自殺した年齢である48歳の誕生日を迎える。久しぶりに会った弟は誕生日プレゼントとして、CRSという会社の紹介状を渡す。その後、たまたまCRS社のオフィスを見つけたニコラスは軽い気持ちでCRSの提供するゲームに参加することとなったが、その後、次々とニコラスの身の回りで不思議な出来事が起き始める。

ごく平凡な市民たちを中心に編成された警察予備大隊は、ナチス政権下でいかにして大量虐殺を実行するに至ったのか。その心理メカニズムに迫るドキュメンタリー。

物語は死刑囚・韓国人少年Rの絞死刑が失敗したところから始まる。Rは死刑執行失敗のショックで心神喪失状態に陥ってしまう。その状態では刑の再執行は許されないため、Rの判断能力を取り戻させようと、死刑執行人たちが四苦八苦する姿がブラック・ユーモア風に描かれていく。執行人たちはRの家庭環境や彼の犯罪を芝居で再現して見せる。その混沌とする事実と虚構が、事件の真相や日本国家に内在する矛盾、問題点をあらわにしていく。

The life of the revered 18th-century Armenian poet and musician Sayat-Nova. Portraying events in the life of the artist from childhood up to his death, the movie addresses in particular his relationships with women, including his muse. The production tells Sayat-Nova's dramatic story by using both his poems and largely still camerawork, creating a work hailed as revolutionary by Mikhail Vartanov.

小学生の兄弟、航一と龍之介は、両親の離婚で、鹿児島と福岡で暮していた。新しい環境にすぐに溶け込んだ弟・龍之介と違い、鹿児島に移り住んだ兄・航一は、現実を受け入れられず、憤る気持ちを持て余していた。ある日、航一は、新しく開通する九州新幹線、「つばめ」と「さくら」の一番列車がすれ違う瞬間を見ると奇跡が起こるという噂を聞く。もう一度、家族で暮したい航一は、弟と友達を誘い“奇跡”を起こす計画を立てる。

開店休業状態の肉屋のスヴェンとビャン。誤って人を巨大冷凍庫に閉じ込めて殺してしまったスヴェンは、死体の肉をマリネにして売るが、評判を呼んでしまい……恐怖のホラー作品。

人気漫画家のホールデンは、共同作家であり親友のバンキーと、作品を出品するためコミックマーケットへと出向く。そこで出会ったのが、駆け出しの漫画家であるアリッサ。快活でチャーミングな彼女にホールデンはひとめ惚れするも、アリッサはレズビアンの女性だった。それでもホールデンは恋心を抱き続け、そんな彼をバンキーは苦々しく見守る。そしてある雨の夜、ホールデンはついにアリッサに想いを告げる。

Antonio, a former shipyard worker, leads a mild and peaceful life: he plays bowls with friends, takes care of his elderly mother, has an ex-wife with whom he is on excellent terms and Emilia, his only and beloved daughter When Emilia announces to him one day that she has decided to get married, Antonio is filled with joy, he can finally fulfill his dream by giving her the reception they have always dreamed of together being able to count on the savings of a lifetime.However, the bank of which he has always been a client seems to be hiding something, the employees are suddenly elusive and the director inexplicably changes constantly.The task of paying for his daughter's wedding will prove increasingly difficult and Antonio will discover, against his will, that those who keep our treasures don't always keep our dreams as well.

子ども欲しさに、瀕死の兵士との間に一児をもうけた看護婦。生まれた子どもはガープと名づけられ、健やかに成長していくのだが……。彼の数奇な運命をユーモアとペーソスを交えて綴った人間ドラマ。

『AKIRA』の大友克洋が、9年振りに全世界待望の新作アニメーションを発表。悲恋の情念が業火となって江戸の街を包む大スペクタクルの大友克洋監督作品『火要鎮』を筆頭に、モノノケ怪異譚である森田修平監督作品『九十九』、新機軸のバイオレンス作品たるべく3DCGの技術を活用し描き出す安藤裕章監督作品『GAMBO』、エキサイティングなアクション作品でありながらも無常観の漂うテイストに仕上げたカトキハジメ監督作品『武器よさらば』。誰も観たことのない“日本の姿”を独自視点でスクリーンに描き出す。

地下駐車場の警備員マーティンは、勤務中に「ムカデ人間」のDVDに見入っては、自分もムカデ人間を作ってみたいという思いを募らせていた。ある日、彼はとうとう男女12人を次々と倉庫に拉致し、マーティン・オリジナルのムカデ人間作りに取りかかるのだが…。

‘The Great Wall has been completed at its most southerly point.’ So begins Kafka’s short story ‘At the Building of the Great Wall of China’, and so, at Europe’s heavily militarised south-eastern frontier, begins this film. In the shadow of its own narratives of freedom, Europe has been quietly building its own great wall. Like its famous Chinese precursor, this wall has been piecemeal in construction, diverse in form and dubious in utility. Gradually cohering across the continent, this system of enclosure and exclusion is urged upon a populace seemingly willing to accept its necessity and to contribute to its building.