浪人・柳田格之進(草なぎ剛)は、身に覚えのない罪を着せられ、妻も喪った上、故郷の彦根藩を追われて娘の絹(清原果耶)とふたり、江戸の貧乏長屋暮らしを送っていた。そんな暮らしにもかかわらず、かねてから嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けていた。だがある日、旧知の藩士によって悲劇の冤罪事件の真相を知らされた格之進と絹は、復讐を決意。そして絹は、仇討ち決行のため、自らが犠牲になる道を選び……。父と娘の誇りをかけた闘いが始まる!
士道を捨て、冥府魔道に生きる鬼となった拝一刀とその子・大五郎、人呼んで子連れ狼の死闘と生き様を描いたシリーズ第4作!拝一刀と柳生軍兵衛との因縁の再会。そして妖しい童子の入墨を胸に持つ女、お雪とは…。元別式女・お雪の刺殺を請け負った一刀。その女は背には山姥、胸には乳をまさぐる童子の入墨を入れた異形の女だった。復讐を秘めたお雪とその父・仁兵衛の悲痛な覚悟。仁兵衛とお雪、一刀と大五郎。親子の悲しい宿命と、それぞれの死を賭した因縁の対決!
重いムードは薄まり、コミカルさが加わったシリーズ第6作。盲目の渡世人・市は3年前、心ならずも自分が命を奪った男性の墓参りのため、赤城山に近い小さな村へ。そこでは農民たちの血と涙の結晶である千両箱が何者かに盗まれたばかりで、そこで市は犯人として疑われてしまう。市は自分の身の潔白を証明すべく、千両箱と事件の黒幕を見つけ出そうとするが……。
映画ファン待望の2大スター対決が実現し、シリーズ最大のヒットを記録した第20作。蓮華沢の里を3年ぶりに訪れた盲目の渡世人、座頭市。だが村の平和は、小仏の政五郎と生糸問屋の烏帽子屋弥助という2大勢力の対立によってすっかり脅かされていた。市が里に戻ってきたと知った政五郎は、早速、凄腕の用心棒・佐々大作に市の暗殺を命じ、大作もまた100両の金に釣られてその仕事を請け負う。かくして両者はひとたびあいまみえるが、お互いの実力を見てとった2人は、再度の勝負を約束して一旦は別れるが...。
牢を出たばかりの座頭市は、漁師・儀肋の家にやっかいになった。その小さな漁村では五右衛門一家が賭場を開き、市もつきに任せて遊んでいた。跡目を継いだばかりの若き五右衛門は宿場一体を仕切るために八州取締役に取り入ろうとしていた。大勝ちした市を撫然とした五右衛門一家が取り囲むが、女親分のおはんが取りなした。帰り道で市は刺客に襲われるが、得意な居合い斬りで片づけた。市は旅先で絵を描く浪人と知り合い、色を教えてもらった。その間も五右衛門一家の刺客が襲いかかるが、市の居合い斬りの前には歯が立たない。八州取締役は赤兵衛に五右衛門と対抗するために銃を買うことを勧めた。しかし、赤兵衛は五右衛門と八州が通じていることを知っており、市を用心棒に顧った。一方五右衛門は浪人を新しい用心棒に顧っていた。赤兵衛の宿場で八州は薄幸の少女おうめを手込めにしようとするが、市に斬られた。浪人は湯治場で一度市を見逃すが、五右衛門一家はついに赤兵衛一家を襲う。壮絶な斬り合いの末、赤兵衛は五右衛門の前に倒れた。その時坂の上から早桶が転ってきて、中から現われたのは八州の首を持った市だった。そして市は数十人の五右衛門一家の子分を絶滅させ、最後に五右衛門と浪人も倒すのだった。
天文十七年(1548年)。時代は戦国、下克上の世。越後の長尾景虎、後の上杉謙信は、兄に天誅を加えるなど冷徹な闘いぶりをみせていた。一方、甲斐の国では大きな野望を胸に武田晴信、後の武田信玄が勢力を拡大していた。戦乱の中で非情に徹することができない景虎は苦悩の末に城を捨て修行僧になる。が、晴信の無礼に遭遇した景虎は武田陣打倒を決意するのだった。
主水之介は侍に追われていた若衆を見事な剣さばきで救い出す。数日後、主水之介は若衆と再会。若衆は藤原家の姫・お輔と名乗り、藤原家の埋蔵金が公儀転覆に使われようとしていると告げた…。若衆・公家・武家・旅姿・お姫様とくるくる変わる賀来千香子の5変化が見もの。【以上、ファミリー劇場広報資料より引用】
父親同士、市川右太衛門・堺駿二のコンビを引き継いだ、北大路欣也・堺正章の「旗本退屈男」シリーズ第7弾。百万石の雄藩・加賀藩に謀反のきざしありと聞き込んだ早乙女主水之介は、将軍綱吉に目通りを願い、探索の旅に出る許しを受けた。数日後、京へ向かう加賀藩主の行列を眺めていると、その眼前で数人の侍が行列に走り寄って来た……。協力・京都・大覚寺、彦根城。
北大路欣也、堺正章の二代目コンビのシリーズ8作目。今回は沖縄の首里城のロケを敢行。薩摩藩琉球国執政・二階堂源右衛門は、属領である琉球国を完全に手に入れようと画策していた。琉球王・尚貞が捕えられた事を知った重臣麻丸と姪の麗花は琉球を脱出し、窮状を公儀に訴えようと江戸へ。江戸では、早乙女主水之介が、武士に斬りつけられている浪人を助けた。彼らは尚貞の密使で、筆頭老中に訴える為に江戸に出てきたのだった…。【ファミリー劇場番組広報資料より引用】
将軍綱吉(長門裕之)病気の報せに急ぎ登城した早乙女主水之介(北大路欣也)だったが、病気どころか、伊達家の息女・八重姫(多岐川裕美)との縁談を勧められる始末。だが、それも口実で、伊達藩謀反の噂の真偽を探ってきてほしいとのことだった。退屈の虫封じにと引き受けた主水之介は、用人の喜内(堺正章)を連れ、国許へ帰参する八重姫の行列を追って陸奥へと旅立った。だが、すでに幕府転覆を狙う豊臣方の残党たちが、紀伊国屋文左衛門(名古屋章)のもとに集結していた……。