金持ちの妻と結婚して退屈な毎日を送っていたフェルナンドは、再会した昔の愛人マリアンヌと一晩を過ごす。翌朝、部屋には首に鋏を突き立てられた男の死体があった。

ある酒屋の主人が一人の私立探偵に従業員レイと浮気中の妻アビーの殺害を依頼する。しかし探偵は裏切り、主人を殺し金を奪って逃走。一方、レイは現場に落ちていたアビーの銃より彼女が殺したと勘違いし…。

複雑な親子の幸せ探しを描き、多くの映画祭で高く評価されたハートフル・ストーリー。女性になる手術を控えた性同一性障害のブリーフと、彼を父とは知らず一緒に旅することになった息子・ブリーフのふれあいを描く。

ルイ・マル監督のデビュー作「死刑台のエレベーター」に続く第2作。再びジャンヌ・モローを主演に迎え、若き人妻の情熱的な一夜の不倫愛を描く。新聞社主のアンリと結婚生活8年になる妻ジャンヌ。2人の間には娘もいたが、ジャンヌは閉塞的な日常に息苦しさを覚え、パリの旧友マギーの許を定期的に訪ねては憂さを晴らす日々。そしてそのパリ行きは、いつしか愛人ラウールとの密会へと目的を変えていく。ある日、夫にパリ行きを反対されたジャンヌは、逆にマギーとラウールをカップルと偽り屋敷に招くハメに。そんな時、ジャンヌはひょんなことから考古学者の青年ベルナールと出会い、彼も晩餐の席を共にすることになるのだったが…。

ベルトルッチらしい美しい場面で綴る、魅惑的な輪廻転生譚。案内役となるのはアメリカ・シアトルの9歳の少年ジェシー。突然訪れた三人のラマ僧が彼の前にひざまずく。少年を仏陀の生まれ変わり、活仏だと言うのだ。父と共に未知のチベットに旅した少年は、そこで太古の偉大な王子ゴータマの伝説を学び、その姿を目の当たりに見て仏性に目覚めていく。インド・ロケによる王子が栄華を極めるシークェンスや、彼が悟りを開いて仏陀となるシーン等、SFXも絶妙で、映像的には大変見応えがある。