1978年のテヘランに住む9歳の少女マルジは、両親や祖母とともに何不自由なく暮らしていた。そんなある日、革命が始まり、新イスラム共和国が誕生。反政府主義者として投獄されていたアヌーシュおじさんも解放され、マルジは彼からさまざまなことを教えてもらうが、その後アヌーシュは新政府に逮捕されてしまう。<マルジャン・サトラピの半自伝的バンド・デシネ『ペルセポリス』を原作に長編アニメとして製作した作品。第60回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。第80回アカデミー賞外国語映画賞のフランス代表作品であり、長編アニメ映画賞にノミネートされた。>

結婚を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨンは、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。「疲れているだけ、大丈夫」と夫のデヒョンにも自分にも言い聞かせる彼女だったが、ある日から、まるで他人が乗り移ったような言動をするようになる。その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず・・・少女時代から社会人になり現在に至るまでの彼女の人生を通して、見えてくるものとは―

「私の頭の中の消しゴム」「四月の雪」のソン・イェジン主演で、政治家の夫とその妻がが不可思議な事件に巻き込まれていく様を描いたサスペンススリラー。脚本に「オールド・ボーイ」「スノーピアサー」のパク・チャヌクが参加している。ある日、娘が突然失踪してしまったヨミンは、娘の行方を探そうと必死になるが、国会議員を目指して選挙活動中の夫ジョンチャンは、15日後に迫った選挙に気を取られてばかり。娘の失踪を真剣に取り合わない人々に憤慨するヨミンは、ひとりで娘の痕跡をたどっていくが、その過程で驚くべき真実を目の当たりにする。主人公ヨミンをソン・イェジンが演じ、政治家の夫を「妻が結婚した」でもソンと共演したキム・ジュヒョクが扮する。

奈良県東部の山間にあるグループホームでは、軽度の認知症を患った人たちが介護スタッフたちと共同生活をしている。患者であるしげきには33年前、妻を失った過去がある。一方、新任の介護福祉士、真千子には子どもを亡くしたのを機に、夫と別れた過去があった。最初はしげきが何を考えているか分からない真千子だが、少しずつ彼と心を打ち解け合っていく。真千子はしげきの妻の墓参りに付き添うが、そこで急に天候が悪化する。