世界ヘビー級チャンピオンのジョージ・フォアマンの実話を基にした本作は、彼に与えられた「セカンド・チャンス」とボクシング史上最大級の復活劇を描いた奇跡の物語である。極貧の少年時代を過ごしたジョージは、その怒りを原動力に五輪金メダルと世界ヘビー級王座を獲得。その後、臨死体験を経験したことで、リングを下り、牧師に転向するが、地域支援のための資金が底をついてしまい、フォアマンはリングに復帰することを決意する。

小学校で教師をしているアンナは、恋人ブライスとの結婚を間近に控え、幸せな毎日を過ごしていた。だがある晩、友人たちと酒を飲んだ帰り、巷を騒がしている連続殺人鬼「涙のジャック」が女性を殺害している姿を目撃してしまう。なんとかその場から逃げ去ろうとするアンナだったが、殺人鬼に存在を覚られてしまう。アンナの必死の抵抗も空しく、殺人鬼は彼女をナイフで切りつけ、川に突き落とし去っていく。しかし、アンナは奇跡的に命を取りとめていた。担ぎ込まれた病院のベッドで昏睡状態から目覚めた彼女だったが、その目の前に現れたのは見ず知らずの人々だった。ところが、その人々こそ、彼女の恋人ブライスと、友人のフランシーンとニーナだった。実はアンナは事件のショックで相貌失認に陥ってしまい、自分を含めた人の顔を認別できなくなっていたのだ。これにより、殺人鬼の顔すら思い出せなくなったアンナは、いつ殺人鬼に襲われるかもしれないという恐怖から、精神に異常を来たし始める。

「ウイング・アンド・プレイヤー」は実話を基にした物語。フライト中にパイロットが急死し、乗客のダグ・ホワイトが安全に飛行機を着陸させ、どうにもならない危険から家族を守るために恐ろしい旅を続けることになる。

フランス革命最中、50歳のマルキ・ド・サドは牢獄に閉じ込められていた。その人生の大半を牢獄の中で暮らしてきたサドは、獄中生活をそれなりにエンジョイする術を身につけていた。ある日、彼はサン・ラザールの刑務所から元修道院で貴族のための刑務所ピクピュスに移送される。そこで彼は16歳の純真無垢な伯爵令嬢エミリーと出会う。貴族の娘である彼女は革命の魔の手が自分にも迫っていると感じ、未だ経験のない彼女の性に対する好奇心は日に日に強まっていた。そんなある日、彼女はサドによって書かれた禁断の発禁本を手にするのだった…。