列車の中でテニス選手のガイに声をかけた、見知らぬ乗客。その男はガイの私生活を熟知しており、交換殺人を提案するが……。映像の魔術に酔わされる、アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作スリラー。

ニューヨークの開業医ビルとアリスの倦怠期を迎えている夫妻は、ビルの患者で友人のジーグラー夫妻が開いたクリスマス・パーティーに招かれる。このパーティでビルはピアニストであり旧友のニックと再会し、アリスはビルと別れて個別にパーティーを楽しむことにしたが、ビルは女性たちに誘惑され、一方でアリスはハンガリー人の紳士に誘惑される。

探偵フィリップ・マーロウがメキシコへと送った友人が自殺した。彼には妻殺しの容疑がかけられていた。一方、別件で行方不明の作家を探し出したマーロウは、彼が死んだ友人夫妻の知り合いだという事を知る。やがて、友人が持ち逃げした金を返せとギャングが現れる…。

俳優マイケルは向こう気の強さからニューヨーク中のプロデューサーを敵に回し、さっぱり仕事が回ってこない。窮地に立ったマイケルは、女装し”ドロシー”と名乗ってオーディションに出場、見事大役を勝ち取る。すべてがトントン拍子に進んでいたが、共演者のジュリーを好きになったことから思わぬ展開に…。

1938年、日中戦争の激化によって中国本土から香港に逃れていた女子大学生・王佳芝(ワン・チアチー)は、学友・鄺祐民(クァン・ユイミン)の勧誘で抗日運動をかかげる学生劇団に入団。翌年、佳芝も地下工作員として、暗殺の機を窺うため特務機関の易(イー)を誘惑したが、易の厳しい警戒で暗殺は未遂に終わる。3年後、再度、易暗殺の工作員として抜擢された佳芝は激しい性愛を交わすうち、すさまじい孤独の苦悩を抱える易にいつしか魅かれてゆく。

1950年代。新興住宅街《レボリューショナリー・ロード》で暮らすフランクとエイプリルは、可愛い子ども2人がいる理想的夫婦。だが元陸軍兵のフランクは事務機会社のセールスマンという自身の立場に未来が無いと感じ、かつて女優を志願したエイプリルも今は平凡な主婦であることが悩み。突然、家族そろってパリに引っ越そうと言い出した妻の考えに同意して辞職を決めたフランクだが、自分に昇進のチャンスがあると知る。

日陰の過去を捨て、家庭を築こうとしている小さな自動車ディーラーのTerry。マルティーンは、テリーが昔住んでいた地域の美しいモデルで、テリーが天使ではないことを知っている。マルティーンが銀行強盗の計画を提案すると、テリーはその危険性を認識しながらも、これが一生に一度のチャンスかもしれないと考える。才気あふれる強盗団がロイズ銀行の貸金庫に忍び込むと、大金の他に、ロンドンの悪名高い裏社会のギャングから政府高官、さらには英国王室までをも巻き込む秘密が箱に入っていることがすぐにわかった。この強盗事件は数日間にわたって英国中の話題をさらったが、政府の箝口令により、この事件に関するすべての報道は途絶えてしまった。

2人の対照的な女性の間で現実と幻想が交錯し、謎が二転三転していくさまを、幾重もの仕掛けを張り巡らせミステリアスかつ官能的に描いたサスペンス・ドラマ。監督は「8人の女たち」のフランソワ・オゾン。出演はいずれもオゾン作品に出演歴のある「まぼろし」のシャーロット・ランプリングと「焼け石に水」のリュディヴィーヌ・サニエ。  創作活動に行き詰まっていたイギリスの女流ミステリー作家サラはある夏の日、出版社社長ジョンの勧めで南仏の彼の別荘を訪れる。そこは明るく静かで、誰にも邪魔されずに執筆できる最適な場所だった。しかし、サラがいよいよ仕事に取り掛かろうとした矢先、社長の娘ジュリーが別荘にやって来る。裸でプールを泳ぎ、毎夜男を連れ込んでは嬌声をあげるジュリーに苛立ち筆が進まないサラ。だがやがてサラは、ジュリーの若さと妖艶な振る舞いに強い刺激を受け、いつしか彼女をモデルに物語を紡ぎ始めるのだった…。

ウディ・アレン監督初のミュージカル。ベニス、パリ、ニューヨークと世界を巡りながら綴る弁護士一家の恋愛模様。見どころはなんといっても豪華スターの歌声を堪能できるところでしょう。