1978年のテヘランに住む9歳の少女マルジは、両親や祖母とともに何不自由なく暮らしていた。そんなある日、革命が始まり、新イスラム共和国が誕生。反政府主義者として投獄されていたアヌーシュおじさんも解放され、マルジは彼からさまざまなことを教えてもらうが、その後アヌーシュは新政府に逮捕されてしまう。<マルジャン・サトラピの半自伝的バンド・デシネ『ペルセポリス』を原作に長編アニメとして製作した作品。第60回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。第80回アカデミー賞外国語映画賞のフランス代表作品であり、長編アニメ映画賞にノミネートされた。>

韓国に暮らす平凡な家族、妻が金の原石を頼まれて輸入する仕事に就く。家計を助けるためのバイト感覚ではあったが、中身は麻薬であり妻は逮捕される。妻は麻薬密売容疑で言葉もわからないフランスで裁判にも掛けられず、すぐ刑務所がある孤島へ入所させられる…。

『ゴーストワールド』に続き、全米の賞レースを席巻したインディーズ映画。米国独立系映画の良心とも言えるテッド・ホープが制作だから、つまらないはずがないのだが、これがデビューとなる夫婦監督も記憶にとどめたい。

奈良県東部の山間にあるグループホームでは、軽度の認知症を患った人たちが介護スタッフたちと共同生活をしている。患者であるしげきには33年前、妻を失った過去がある。一方、新任の介護福祉士、真千子には子どもを亡くしたのを機に、夫と別れた過去があった。最初はしげきが何を考えているか分からない真千子だが、少しずつ彼と心を打ち解け合っていく。真千子はしげきの妻の墓参りに付き添うが、そこで急に天候が悪化する。