シシリーからアメリカに移住し、一代で財を成したドン・コルレオーネ。三男のマイケルはひとり堅気な人生を送ろうとしていたが、敵対するファミリーにドンが襲われ重傷を負った時、彼は報復を決意する。そしてニューヨークは抗争の場と化していった……。

亡き父のあとを継ぎドンとなったマイケルの苦悩と復讐を、父ビトーの少年時代からやがて一大ファミリーを築くまでのエピソードを交えて描いた、名作「ゴッドファーザー」の第2作。幼いビトーが青年となり、やがてファミリーを築くまでの物語と、父のあとを継ぎドンとなったマイケルの、父がそうであった頃と全く変わってしまった時代の中でのドンとしての苦悩と復讐の物語を、巧みに交差しながら展開していく。

『ライフ・イズ・ビューティフル』(原題:La vita è bella、英題:Life Is Beautiful)は、1997年のイタリア映画。ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演作品。第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いた作品である。 カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞。第71回米国アカデミー賞で作品賞ほか7部門にノミネートされ、そのうち、主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞を受賞した。また、トロント国際映画祭の観客賞やセザール賞の外国映画賞も受賞している。

イタリア映画界が生み出した早熟の天才監督として世界中から注目を浴びていた、当時まだ29歳のベルトルッチ監督(「ラストエンペラー」)が、A・モラヴィアの原作を鮮烈なタッチで映画化。忌まわしい過去の悪夢を葬るため、ファシズムに追従して生きる道を選んだ主人公の運命を、光と影、色彩の綾をなす官能的な映像美を通し、全編スタイリッシュに描写。撮影の名手V・ストラーロの絶妙のカメラワーク、主演のJ=L・トランティニャン(「愛、アムール」)の熱演、若きD・サンダのクールビューティーぶりも必見。 13歳の時、友人にいじめられているところを救ってくれた同性愛者の青年に拳銃を発射して逃げ去るという体験をして以来、罪の意識を抱いて大人に成長したマルチェロ。哲学講師となった彼は、けっして異端者になるまいと決め、祖国のファシズム体制に付き従い、プチブルの娘ジュリアと婚約を交わして平穏に過ごすが、ファシスト党から、かつての恩師でパリに亡命したクアドリ教授ら反ファシスト組織の動きを探るよう命じられ……。

ジャック(ジャン=マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)は、ギリシャの島で幼なじみとして育つ。やがて二人は成長し、コート・ダジュールで20年ぶりに再会した際、エンゾはイタリアのシチリアで開催されるフリーダイビング大会に参加するようジャックに伝える。同じころ、アンデスで偶然ジャックと出会ったジョアンナ(ロザンナ・アークエット)も、出張を口実にニューヨークからシチリアにやって来る。

コルレオーネ・ファミリーを描いた壮大なドラマの最終章。ファミリーのドンとなったマイケルは、バチカンの加護を得て一切の犯罪から手を引くことを宣言した。だが後継者に甥のビンセントを立てたことから内部抗争に火がついてしまう。自身も病に蝕まれるマイケルは何とか事態の収拾を図ろうとするのだが……。

女子中学生サッカープレイヤー・ 恩田希(おんだのぞみ)は、 誰よりも練習し、誰よりも努力してきた。 それでも、彼女は試合になかなか出してもらえなかった。 藤第一中学校、男子サッカー部──。 それが、彼女の今いるフィールドだ。 中学2年生となった希は、監督に「新人戦の1回戦に出たい!」と何度も願う。 その理由は、対戦相手にあった。 一緒にサッカーを続け、小学4年生で転校していった、 幼馴染の“ナメック” 谷安昭(たにやすあき)がいる、江上西中学校なのだ。 「サッカーはフィジカルだ。身体のデカイ俺に、女のお前が敵うわけがない。 男というだけで俺は──お前を超えたレベルにいるんだ」 再会したナメックから受けたその言葉を、 希は試合に出て、勝つことで、はねのけたかった。 「上等だわ。見せてやろうじゃない。私に何ができるのか」 希の孤独なチャレンジに、いま、ホイッスルは鳴らされた!

野心に満ちあふれた貧しいアメリカ人青年トム・リプリーは、訪れたイタリアで、退廃的な生活を送るディッキーに出会う。ディッキーとともに夢のような生活を享受するようになるトムだったが、やがて悲劇が……。