シシリーからアメリカに移住し、一代で財を成したドン・コルレオーネ。三男のマイケルはひとり堅気な人生を送ろうとしていたが、敵対するファミリーにドンが襲われ重傷を負った時、彼は報復を決意する。そしてニューヨークは抗争の場と化していった……。

アルフレッド・ヒッチコック監督の渡米第1作で、ダフネ・デュ・モーリアのベストセラー小説の映画化作品。イギリスの富豪のもとに嫁いだ後妻が、亡くなった先妻レベッカの幻影に悩まされていく。

1959年、オレゴン州の田舎町に暮らす12歳の仲良し少年4人組、背が低いゴーディ、リーダー格のクリス、メガネのテディ、ふとっちょのバーンは思春期を迎え、親や兄弟に対する愛憎や将来の不安などそれぞれ悩んでいた。ある夏の日、彼らはクリスの兄ら不良グループから、行方不明になった少年の遺体が森にあるという噂を聞く。遺体を発見できれば英雄になれると興奮した4人は、こっそり家を抜け出して探索へ出発する。

1917年、カリフォルニア州の小都市サリナス。ここで農場を営むアダムには2人の息子がいた。兄アーロンが真面目で心優しい性格から父に可愛がられる一方、気むずかしく反抗的な弟キャルは父に疎まれていた。アーロンの美しい婚約者エイブラはそんなキャルが気がかりだった。ある日、キャルは父から死んだと聞かされていた母がまだ生きていることを知る。そしてそれが、どうやら近くで酒場を経営するケートらしいと知り、ふしだらな母の血を自分だけが引き継いだのだと一人悩むのだった。

中世イタリアの修道院に、イギリスの修道士がやってきた。彼は、おりしも発生した連続殺人事件を調査することになるが……。ウンベルト・エーコの暗喩と象徴に満ちた同名小説の映画化作品。

1950年代後半。宇宙計画でソ連に遅れをとったアメリカは、マーキュリー計画を実現させるべく、急遽7人のパイロットを選出。新世界へと旅立つヒーローとして、彼らの前途は約束されてはいたが、ロケットも未完成の計画は無謀といえるものであった。その一方で、初めて音速の壁を破った伝説のテスト・パイロット=チャック・イエガーは、自らの手で大空へ挑戦し続けていた。

70年代テイストを前面に押し出した、クセ者スター勢揃いの、クエンティン・タランティークのクライム・サスペンス。 黒人スチュワーデスのジャッキー・ブラウンは、密売人の売上金をメキシコからアメリカに運ぶ副業を持っていた。だが、ひょんなことから逮捕され、捜査官レイに密売人オデールの逮捕に協力するよう強要される。オデールが証拠隠滅のために自分を消そうとしていることを知ったジャッキーは、関係者をあざむき、お互いに潰し合わせようとする。

中年の真面目な高校教師が、キャバレーのダンサーに惚れ込み、ドサ回りの道化役者となって……。ほろ苦い人間像を描き、マレーネ・ディートリッヒ、エミール・ヤニングスを代表する映画史に残る1作。

オクラホマ州タルサ。14歳のポニーボーイが住むこの町は、貧しい“グリース”たちが住むイースト・サイドと金持ちの“ソッシュ”たちが住むウェスト・サイドに分かれ対立していた。ある日、ポニーボーイはグリースのリーダー格、ダラスと親友ジョニーと共に遊びに行ったドライブインシアターでソッシュの女の子チェリーと出会う。以来彼女に想いを寄せるポニーボーイ。だが、このことをきっかけとしてソッシュたちと喧嘩沙汰に。その対決の末、ポニーボーイとジョニーは相手のリーダーを刺してしまう。

原作はイギリスの作家ウィリアム・ゴールディングの同名小説。監督はピーター・ブルック。出演はジェームズ・オーブリーとヒュー・エドワーズ。無人島に漂着した少年たちの、次第に露わにされていく人間の本質を描く。理性と秩序、残虐と狂気の狭間にゆれる少年たちの本性とは。イギリスが原子爆弾の攻撃を受けたため、陸軍幼年学校の生徒たちは飛行機で疎開先へと向かうことに。が、その途中で飛行機にトラブルが発生、無人島に漂着する。救出を待とうとする理知的な少年ラーフと、豚を狩り生き延びようとするジャックとのグループに分かれて対立する少年たち。やがて、苛酷な環境と過ぎ去る時間と共に秩序が乱れてゆく…。少年たちの内に秘めた本能が目覚め、狂気に駆られた凄惨なゲームが始まる。

9歳の孤児オリバー・ツイスト(バーニー・クラーク)は、救貧院で労働に従事していたが、夕食の席で「おかわり」を求め、救貧院を追放されてしまう。

CIA分析官を辞職し、アメリカ海軍兵学校の教官となったジャック・ライアンは仕事を兼ねて妻と娘の三人でロンドンに来ていた。 ライアンが講演の仕事を終えて家族との待ち合わせ場所であるバッキンガム宮殿の広場に着いた時、イギリス王室のホームズ卿がIRAの過激派グループに襲撃される。持ち前の正義感から襲撃犯と撃ち合いになりホームズ卿を助け、ショーンの逮捕に協力、彼の弟を射殺する。 だが、今度は護送中に脱走し弟の復讐に燃えるショーンのターゲットになってしまい、なおもホームズ卿の命を狙うケビンのIRAグループの事件にも巻き込まれていく。

ウィル・フリーマン。38歳、無職、独身。ノース・ロンドンに住み、亡き父がクリスマス・ソングを一発ヒットさせたおかげでお気楽な印税生活を送っていた。ある日、ウィルは12歳の少年マーカスと出会う。マーカスはシングルマザーの母親フィオナのひどい鬱病に悩んでいた。そんな矢先、フィオナが自殺を図る。フィオナはウィルの素早い対応で事なきを得るが、マーカスは母をこれ以上一人にしておけないと考え、ウィルと母のデートをセッティングする。そうこうしてるうち、次第にウィルのアパートに入り浸るようになるマーカス。生活のリズムを狂わされ困惑するウィルだったが…。

都市伝説について研究している大学院生のヘレンは、黒人居住区に伝わる「キャンディマン」の伝説を調査していた。「キャンディマン」とは、鏡の前でその名前を5回唱えると現れ、名前を呼んだ者を右腕に取り付けた鉤爪で殺害するという、伝説の殺人鬼であった。 その伝説に懐疑的だったヘレンは、面白半分に鏡の前で「キャンディマン」の名前を5回唱えてしまう。それを境に、彼女の周囲で奇怪な殺人事件が次々と起きるようになる。

アメリカの片田舎で生活する事を余儀なくされている、ネイティブ・アメリカンのラファエル。社会から冷遇され、仕事に就くのもままならない彼は、家族を守るためにスナッフ・ムービー(実際に人を殺す映画)への出演を決意する。