アメリカと中東諸国との間で緊迫した国際情勢が続いている70年代、アメリカ人旅行者ビリー・ヘイズはイスタンブール空港からアメリカへ麻薬を運び出そうとしていた。だがこの時、彼は麻薬不法所持、密輸の罪でトルコ当局に逮捕され、現地の刑務所に投獄されてしまう。恐怖と寂寥感に苛まれるも、所内で出会った2人のアメリカ人ジミーとエリックに励まされていくビリー。ところが、駆けつけてきた父や弁護士、アメリカ領事館の助けを借りて挑んだ裁判で、4年の刑を宣告されてしまう。

B級映画専門の音響効果音マンのジャックは、ホラー映画で使う音を求めて“風の音”を録音しに出かける。そこで車の川への転落事故を目撃した彼は、とっさに川に飛び込みサリーという女性を救うが、同乗していた次期大統領の有力候補は救えなかった。宿の部屋で事故の時に録音していた音を聞いていたジャックは、“銃声”の存在に気がつく。一方テレビでは、同じく偶然、現場に居合わせたというカメラマンが事故を語っていた。

CIA内部で起きている陰謀と、その渦中に放り込まれた男の逃走を描いたサスペンス・スリラー。 CIAの下部組織であるNYのアメリカ文学史協会が何者かに襲撃され、局員は皆殺しにされる。偶然、その現場に居合わせなかったため命拾いをしたコードネーム“コンドル”はCIAと緊急連絡を取り落ち合う事にするが、その場所でコンドルを待っていたのは上司から向けられた銃口だった。理由もわからぬまま逃げ惑うターナーは、偶然出会った女性キャシーの協力を得て、陰謀を暴こうとするが…。

16世紀フランス、摂政のカトリーヌは対立するカトリックとプロテスタントを和解させるため、娘マルゴを政略結婚させる。文豪デュマ原作の小説をパトリス・シェローが監督した歴史大作。

ニューヨーク。老人が雑踏の中、銀行の貸金庫から出してきた小箱を男に手渡した直後、交通事故死した。この事故をマラソン・トレーニング中のベーブは目撃した。ベーブの兄ドクはアメリカ政府機関の男で例の箱を売り込もうとしたが常に命を狙われていた。一方、南米ウルグアイにいるナチの残党ゼルは、老人の事故死を知るやニューヨークへ飛ぶ。ある日ベーブは図書館でエルザと知り合うが公園でデート中2人の男に襲われる。

人類初の有人火星探査となる宇宙船カプリコン1号が打ち上げられることになった。しかしその打ち上げ数分前、三人の乗組員のブルーベイカー、ウィリス、ウォーカーは管制スタッフや見物客などに見つからぬように船内から連れ出され、砂漠の真ん中にある無人の古い基地へと連れていかれる。ロケットが無人のまま打ち上げられているとき、三人には本計画の責任者であるケラウェイ博士から、事情の説明と新たな指令がくだされる。

銃弾を浴びて夜の闇に消えたマイケル。襲われて重傷を負った女子高生・ローリーは、そのまま病院へ搬入された。だがマイケルは再び病院内に出現し、殺戮を繰り返して手を血に染めていく。主治医のルーミスは、彼がローリーを狙う意外な事実を突き止める。

シカゴで起きた一件の交通事故で、元CIA特殊工作員のシェリダンはニューヨークで起きた殺人事件の犯人として緊急逮捕され、ニューヨークに護送されることになった。シェリダンは他の囚人とともに、連邦保安官上級代理ジェラードが同乗する護送機に乗せられる。だが離陸してまもなく、機体は急降下しオハイオ川に墜落し、事故に乗じてシェリダンは消える。こうしてジェラードと逃亡犯シェリダンとの追走劇が始まった。

宇宙観測所に務める科学者ゼインは、ある夜、正体不明の電波をキャッチする。地球外生命の証拠に間違いないとデータをNASAに提出するが、ボスであるゴーディはそれを黙殺し、ゼインも突然解雇されてしまう。納得のいかないゼインは自宅に観測所を作り、隣に住む黒人の少年キキと共に観測を続け、その電波がメキシコから発している事を突き止めた。到着した現地で謎の男に命を狙われながらも、ゼインは山奥に存在するオムニテック社の巨大プラントに行き当たる。

シカゴ大学の若きエンジニア、エディは、バークレー博士の率いる科学プロジェクト・チームのメンバーとして石油に代わる画期的な新エネルギー発生装置“ソノ・ルミニッセンス”を開発する。水からエネルギーを生む、クリーンで効率のいいこの無限のエネルギー源は、環境汚染に疲弊した世界にとって大きな福音であり、エネルギー革命だった。しかし実験成功の打ち上げパーティの後、同僚を送って研究所に戻った彼はそこで何者かに殺された博士の死体を発見、おまけに研究所は爆破されてしまう。残ったエディはFBIからその嫌疑をかけられ、追われる羽目となるが……。