道路の両脇に青々とした田んぼが続く郊外の街に引っ越して来た、草壁正志(末岡拓人)母親の靖子(鶴田真由)と2人で、新しい生活を始めるのだ。本当は父(津田寛治)を亡くした寂しさでいっぱいの正志だったが、母を思いやり明るく振る舞っていた。元気に荷物を運ぶ正志は、新居となる団地の部屋に何者かの気配を感じる。翌日、転校先の小学校で説明を受けて帰宅した正志は、その正体と遭遇する。それは、くらげのような不思議な生き物だった。

やり手の詐欺師・真舟は敗戦目前の日本軍が密かに隠匿したとされる“M資金”をエサに、架空の融資話で詐欺を繰り返していた。ある日、“M”を名乗る謎の男が、日本米国が共同で管理する極秘の“財団”によって運用されているM資金を盗み出してほしいと真舟に持ち掛けてくる。資金の時価総額は10兆円。50億円の報酬と、長年追い続けてきたM資金の秘密を知りたいという想いから、真舟は詐欺計画に乗る決意をする。