ルネ・クレマン監督が1952年に手がけ、同年のベネチア国際映画祭で金獅子賞、アカデミー賞で名誉賞(後の外国語映画賞)などに輝いた、映画史上の不朽の名作。ナルシソ・イエペスのギター演奏による主題曲「愛のロマンス」の哀愁に満ちた旋律も広く知られる。第2次世界大戦中のフランス。ドイツ軍によるパリ侵攻から逃れる途中、爆撃により両親と愛犬を亡くした5歳の少女ポーレットは、ひとりさまよううちに11歳の農民の少年ミシェルと出会う。ミシェルから死んだものは土に埋め、お墓を作ることを教わったポーレットは、子犬を埋め、十字架を供える。これをきっかけに、お墓を作って十字架を供える遊びに夢中になった2人は、教会や霊柩車からも十字架を持ち出してしまうが……。日本では53年に初公開。2018年9月、デジタルリマスター版でリバイバル公開(パンドラ配給)。2020年8月には、人気声優による名画吹き替えプロジェクト「NEW ERA MOVIES」で新たに制作された吹き替え版(ポーレット役=戸松遥/ミシェル・ドレ役=小松未可子、ジョゼフ・ドレ役=稲田徹)で公開される(モービー・ディック配給)。

1958年、ノイシュタット。15歳のマイケルは偶然から知り合った年上の女性ハンナに誘惑され、彼女に童貞を捧げる。ハンナの部屋に通い出すマイケルだが、彼女から頼まれ、「オデュッセイア」「犬を連れた奥さん」などの古典小説を彼女に朗読するように。そんなマイケルが彼女との愛が深まったと感じた時、ハンナは突然、彼の前から姿を消してしまう。8年後、法学生になったマイケルがハンナと再会したのは意外な場所だった。

任務中に相棒を失い心と身体に深い傷を負ったレスキュー・スイマー、ベン・ランドール(ケビン・コスナー)。現場を退き、レスキュー 隊員のエリート育成学校の教官となったベンは、訓練生のジェイク・フィッシャー(アシュトン・カッチャー)と出会う。才能に恵まれながらも何かに苛立ち、時に暴走してしまうジェイクの中に、ベンは自分と同じ心の傷―大切な者を救えなかった苦悩を見いだす。救い続けることこそ、生き残った者の《宿命》・・・ジェイクは、そんなベンの信念に心打たれ、二人は父子にも似た強い絆で結ばれていく。やがて、難関を突破し卒業したジェイクは、現場復帰を果たしたベンと共にアラスカで任務に就く。しかし、そこには想像を絶する過酷な運命が待ち受けていた・・・。

大量虐殺による恐怖ですべてを支配してきた独裁者、スターリンが1953年に死去。そこから始まる後釜を狙いの熾烈な権力バトルを描く。スティーヴ・ブシェミほか個性派俳優陣共演によるブラック・コメディ。