物語の舞台は1958年のアメリカ合衆国。大学を卒業したばかりのノーヴィル・バーンズは、ニューヨークに出て職探しに励む。経験の無さからなかなか仕事が見つからなかったが、ようやくハッドサッカー社の郵便室に職を得た。一方、ハッドサッカー社の社長ウェアリング・ハッドサッカーは、何を思ったのか会議中に重役室の窓から身投げをしてしまう。取締役シドニー・J・マスバーガーはこれを好機と見て会社の買収に動き出す。会社の株価を下げるため間抜けを社長に据える必要の出たマスバーガー。そんな彼が新社長に選んだのは、青二才のノーヴィルだった。

マンハッタン、イーストサイド。プレッピーたちのグループ「サリーとその仲間」(略してSFRP)に1人の聞入者が現れる。レンタルタキシードを着た彼、トム(エドワード・クレメンツ)は毎週正装して議論やゲームに興じるメンバーたちにとってみれば場違いな存在だったが、グループのリーダー、ニック(クリストファー・アイグマン)は彼を歓迎、内気なオードリー(キャロリン・ファリーナ)もまた彼に魅かれていく。上流階級に反感を抱きつつも、いつしか彼らになじんでゆくトムだったが、オードリーの気持には気づかず、昔の恋人セレナに未練を残していた。そんなある日、グループの1人で男好きのシンシア(イザベル・ギリース)が連れてきたプレイボーイ、リック・フォン・スロネカー(ウィル・ケンプ)が新たな波紋を巻き起こす。ニックはあからさまに彼を嫌悪し、シンシアとニックは対立する。グループがしだいにバラバラになっていったある日のこと、オードリーはリックに誘われて彼の別荘に行く、心配したトムは彼女を密かに思うチャーリー(テイラー・ニコルズ)と共にオードリーを迎えに行って3人で帰途につくのだった。

今年は恒例のクリスマスパーティーをしないと決めたクランク夫妻。ツリーもなし、飾りつけもなしと決め込んだ2人に、近所の風当たりは強くなっていき...。

イギリスに住む発明家のフィリアス・フォッグは、過激な実験に執事を無理矢理協力させることもしばしば。そんな彼に愛想を尽かし、執事はとうとう出て行ってしまってフォッグが困り果てていたところ、屋敷の庭に一人の男が落ちてきた。彼の名はラウ・シン。中国にある故郷の村から秘宝を盗み出した盗賊を追ってイギリスにやってきた彼は、盗賊から秘宝を奪い返し、町中を逃げ回っていたのだった。ラウはとっさに「パスパルトゥー」という偽名を名乗り、フォッグの家の執事兼実験台として雇われることになった。

ニューヨークのオークションハウスに勤めるごく普通のまじめな青年マイケルは、恋人ジーナにプロポーズする。しかし、彼女は涙ながらに結婚を断る。彼女の父はマフィアの一員なのだ。それでも、必死に説得する彼の熱意にジーナはやっと結婚を承諾する。しかし、案の定二人の前に組織がらみの災難が次々と襲いかかり、結婚までの道のりは決して楽なものではなかった。