ある日、奈緒子は災いが起こると言い伝えられる村で「神を演じてほしい」と依頼を受ける。しかし村には自称「神」を名乗る3人の男が待っていた…。
トリック劇場版
Description
ヒット本を多数出版する売れっ子占星術師、緑川祥子。その占い師が生放送の番組で上田次郎ら大学教授4人と対決することに。その放送中に加藤という男が緑川祥子に騙されたと因縁を付けてきた。そこで緑川祥子は占星術でその男を占った所、その男は番組中に寿命が終わり死ぬと予言し、緑川祥子の予言通りに加藤は番組中に心臓発作で死ぬことになる。それを目撃し困った上田と大学教授らは緑川祥子の記念館がある富市山村(とみいちやまむら)で緑川祥子と対決することに。奈緒子は一度は上田の誘いを断るも、アパートから家賃滞納を理由に追い出され、結局上田の誘いに乗り同行する。
関東沖合いに浮かぶ小さな島・筐神(はこがみ)島。島を見下ろす山の頂上には、なぜか異様な巨岩が乗っている。 その岩は、この島を支配する霊能力者・筐神佐和子が一人で、しかもたった一晩のうちに持ち上げたものだという・・・ ある日、上田の研究室を青沼という青年が訪ねてくる。10年前、筐神佐和子に連れ去られた幼馴染の美沙子という女性を 救い出して欲しいというのだ。佐和子が恐ろしい霊能力者だと聞き一人では心もとない上田は、例によって奈緒子を巻き込み 佐和子とその信奉者たちが待ち受ける筐神島へと向かう。二人の前で次々と繰り広げられる驚愕の奇蹟の数々。 それは果たして、佐和子の強大な霊能力によるものなのか、それとも単なるトリックか!?
最強の霊能力者が村人を治める、因習に閉ざされた山村。“カミハエーリ”と呼ばれるその霊能力者が亡くなり、次代のカミハエーリを選ぶため、村では古くからの掟に従い全国から霊能力者を集め、「霊能力者バトルロイヤル」が開催されることになった。
「契り祭り(ちぎりまつり)」と呼ばれる祭りの中で、両想いの男女が好きな人の体の一部を包めた紙を、山頂にある巨岩の縄に縛ると恋が成就し、片想いだと想った相手が3日以内に死を遂げる言い伝えがあるという岡山県望星郡一夜村(ひとよむら)。その祭りが今回40年振りに行われるため、一夜村の名家の息子の西園寺誠一はその風習が迷信だということを証明してほしいと上田に依頼してくる。奈緒子はそんな上田に言葉巧みに誘われ、上田と共に一夜村を訪れるが、上田には奈緒子を実験台にしようという思惑があった。そんな折、一夜村に東崎彩乃と名乗る女性がやってくる。西園寺家に恨みを抱く彩乃は西園寺家への復讐を宣言。そして祭りが始まった時、次々と惨劇が始まる。それは彩乃が口ずさむ子守唄になぞらえていた。
ある日、物理学者・上田次郎は、村上商事社員・加賀見慎一と有田雄一からある依頼を受ける。それは、村上商事が進めている赤道スンガイ共和国(南シナ海のボルネオ島とベトナムの間辺りにある南方の島国)でのレアアース採掘事業に伴う現地住民の立ち退きを、現地で信奉されている“ボノイズンミ”と呼ばれる呪術師が「聖なる土地を渡すわけにはいかない」と拒んでいるため、超常現象解明で知られる上田に“ボノイズンミ”の霊能力のトリックを暴いてもらい、科学の力で現地住民の目を覚まさせて欲しいというものであった。その依頼の説明を受けている時、“ボノイズンミ”に呪いを受けたとされる有田が上田の目の前で突然変死する。村上商事から支給される研究費と世間体のことを考えた上田は、テレビのどっきり番組で騙されて恥をかき、なおかつアパートの家賃を滞納して追い詰められていたマジシャンの山田奈緒子を(呪術師などの説明はせずに)同行させ、赤道スンガイ共和国へ向かうことにした。
上田は、水神達郎という大手メーカー社長主催の講演会を行っていた。彼の実家の当主が亡くなり、遺言状を開封するため、講演会に来ていた奈緒子と共に長野県水里郡尾古溝村(おこみぞむら)の水神家へ向かうことに。そこには呪いが掛けられたとされる財宝の在処のヒントが入ったとされる箱があった。箱を開けてから、次々に水神家の人間が謎の死を遂げる。