Gokudo no Onna Tachi series

Description

粟津環は堂本組若頭補佐で粟津組組長の妻である。気丈な彼女は、服役中の夫・等に変わり組を守っていたが、堂本組総長が急死した。関西を拠点に全国的に勢力を持つ堂本組は、傘下組員二万人の暴力団で、粟津組はその直系である。堂本組の跡目相続人は、故人の遺言によって若頭の柿沼に決定した。これを不満とする舎弟頭の蔵川は、同補佐の小磯らを引き連れて朋竜会を結成したが環はあくまで堂本に忠誠を尽し、小磯の誘いを拒否する。

まともに組長としての務めを果たせない孝明に代わり、妻の遊紀が重宗組を取り仕切っていた。関西新国際空港の建設予定地が、敵対する河東組により地上げされてしまう。孝明は痴情のもつれから女に撃たれ入院。重宗組は磐城組から家と土地を三億円で譲るよう脅迫を受ける。気弱な孝明は組を売ってしまおうかなどと言い出す始末。遊紀は姉貴分を頼って徳島を訪れ、そこで伝説のヒットマン・木本と出会う。

関西のヤクザ、坂西組の三代目組長・坂西武雄が倒れて入院、妻の葉月が一万五千人余の組員を抱えて切り盛りしていた。組長代行の舎弟頭・寺田は組の企業化を進めて四代目を狙っている。そんな時、坂西のためなら命もいとわない子飼いの若頭補佐・赤松が出所してきた。赤松には権力志向はないが、一部の幹部に推す者がおり、三代目の死をきっかけに主導権争いが起こった。また、赤松をめぐって葉月とクラブ“ローズタトウ”のママ、野方操は激しく女の情念の火花を散らす。赤松は瀬戸にある坂西の生家に葉月を訪ね、寺田が入れ札で四代目組長に決まったことを報告した。

関西地区を牛耳る広域暴力組織の中松組が跡目相続問題で分裂した。五年後、枝分かれをした川越会本部では病床の川越会長をはじめ、幹部連中が集まっていた。その中に服役中の瀬上組々長瀬上雅之の妻芙有の姿もあった。彼女は夫の服役中、気丈の強さで組織の運営を務めているのだ。そんな時、五年前に中松組の銃弾で夫を失った伊勢夏見という女が残った組員の根津豊を連れて大阪へやって来る。そしてふとした事件で出会った芙有と夏見は固い友情で結ばれるのだった。

尼崎の藤波組では二代目の急死により霊代の加奈江が事実上の統率をしていた。加奈江には妹の頼子と、雅美、直也という二人の子供がおり、頼子の夫は現在拘留中の若頭・松岡、雅美の夫・宗田は本部長、そして直也は最近組を興し藤竜会の会長になっていた。松岡が出所となり、加奈江は三代目に松岡を立て、二代目霊代からひこうとしていたが、その矢先に松岡は射殺されてしまう。

野木安積は愛知県を拠点とする千之崎組の組長、野木万之助の妻として一家を支えてきたが、大阪で絶大な勢力を誇る淡野組の罠にはまった夫に代わって殺人を犯したため、三年間の刑に服することになった。出所後、野木がすっかり淡野組の言いなりになっていることに愛想をつかした安積は新しい道を求めて香港に旅し、そこで謎の男、花杜と出会う。二人は違いに激しく求め合うが、花杜は凄腕の殺し屋で、安積と別れた後、彼が依頼を受けて殺したのが何と万之助であった。

大阪・ミナミに拠点を置く御蔵組は、小さいながらも強く深い絆で結ばれていた。村木芙由は、病床の夫である組長に代わり組織を取りまとめ、組員からもその妻たちからも慕われていた。彼女は、折りからの土地再開発に便乗し、その利権でこの組織を他組織の脅威にも揺るがないほどの盤石なものにしようとしていたが、その利権をめぐってキタに拠点を持つ巨大組織・侠和会が露骨に牽制してきた。そして遂に、別荘で夫の村木と過ごした翌日、車で帰途途中ヘリコプターからの銃弾にみまわれ、村木は即死、芙由も重傷を負って病院に運び込まれてしまう。

大阪で一家を張る堂本組の一人娘・きわは、生まれた時から極道の世界で揉まれ、並の極道より根性が据わっていると評判だった。堂本組の当代は病身のため引退、跡目をきわの夫で若頭補佐の久村修一郎が継ぎ、きわも組の姐となる。襲名披露の日、対立する三東会の組長・後藤修造の弟・信治がホテルの着付け室できわを襲い、この騒ぎで久村は信治の子分を射殺してしまった。組のため幹部の村上がこの罪を被り、きわもまた傷害罪で懲役に処せられる。

日本の極道界の頂点に君臨した坂松組三代目組長が死んでから3年が過ぎ、その跡目を継ごうと名乗りをあげたのは、若頭の海原泰明と舎弟頭の佐渡拓磨のふたりだった。しかし、新興勢力の海原に比べ、バブルで弾けてしまった佐渡は各方面に借金などがあって分が悪い。佐渡は昔のよしみから、“北陸の女帝”の異名を持つ洲崎組組長の洲崎香矢に運動資金を提供して貰うことにした。香矢が佐渡側についたことで、香矢の亡夫の舎弟でありながら現在は海原派に身を置く神鳥組組長・神鳥亮平は、難しい立場に追いやられるだろうと胸騒ぎを覚える。

大阪南部を縄張りにしたヤクザ組織・井出組の傘下の秋葉組組長・秋葉吟二が、何者かによって殺された。三ヶ月前、リゾートホテル建設という大事業に手を出していた秋葉は、取引先の信用金庫のトラブルから融資を打ち切られ、苦しい状況にあった。しかし、信用金庫の理事長が50億もの隠し財産があるという情報を秘かに掴んだ彼は、それをネタに一発逆転を狙っていた。彼が殺されたのは、そんな矢先の出来事だった。秋葉を殺した犯人・玉城が捕まり、彼が秋葉殺しを指示したのが井出組長だと自供した為に井出が逮捕された。

帯に誓いのドス一本、留守を預かる女の一途!日本映画が生んだ最高の人気ヒロインシリーズ「極道の妻たち」。岩下志麻に代わって見事な極妻ぶりを見せた高島礼子主演による待望の第2弾!そして今回高島姐さんを大いに盛り上げるのが斉藤慶子、東ちづるの二人。まさに現代の極妻にふさわしい三人が、時に鮮やかに、時には激しく“極道を愛した女”を演じる。 舞台は京都。西日本最大のヤクザ一家の系列に身を置き、服役中の夫(佐川)に代わって組を仕切るのが極妻・拝島久仁子(高島)。夫をだし抜いて跡目を狙う男たちを敵に回し堂々と立ち向かう。そんな久仁子に力を貸すのが、拝島組の若頭・半沢(原田)の女房・しのぶ(斉藤)と久仁子とは幼馴染みで、半沢の愛人でもあるクラブママ・飛鳥(東)である。愛する夫のため、全てを賭けて闘う女の行方は!!

西日本最大のヤクザ一家・館山組の系列下にある京都の拝島組。獄中にいる夫の泰次になり代わって、妻の久仁子が拝島組を取り仕切っていたが、ある日、館山組の総長が急死。その後を継ぐ7代目には、入れ札により、若頭の拝島を差し置いて若頭補佐の半沢にいったん決まりかけるが、入れ札の買収疑惑が持ち上がり、紛糾する事態に。唐津組組長の唐津は、拝島組と半沢組の対立をあおった上で、漁夫の利を得ようと画策する。

関西の極道組織“侠心会”の会長・東野は、会長の座を、娘婿である内藤組組長・内藤政治に譲ることを決意。しかし、政治は愛人と浮気を重ねたり、ギャンブルで多額の借金をこしらえるなど、てんでだらしがなく、ついに愛想を尽かした妻の敦子から三くだり半を突き付けられる始末。そんな彼に代わって組を切り盛りしているのは、若頭の昇とその妻沙知子だった。そんなある日、沙知子のかつての恋人・神原が10年ぶりに姿を見せる。

5千人がいる関西一のヤクザ組織・山背組の組長代行の掛川は、関東との連合を図る一派の陰謀で、獄中へ送られる。掛川の妻・律子は、夫が信頼していた若頭補佐・池内と留守を預かるが、やがて池内が殺される事態に。妹同然にかわいがっていた池内の妻・美智留から、裏で若頭・千田とその妻・槙子が絡んでいることを聞いた律子は掛川を幹部会から除名する動きを察知し、千台組長霊代のリュウに夫の名代となることを申し出る。

兵庫県西宮に本部を置く菅沼組の若者頭、西郷組組長・西郷龍二が何者かに殺された。西郷は重病の床にある菅沼組初代組長から目をかけられ、二代目最有力と目されていた男。最愛の夫・龍二に先立たれて3年。今では妻の波美子が西郷組の姐として、龍二の実弟・恭平と共に一家を切り盛りしていた。菅沼組の跡目相続を巡って、組内では激しい暗闘が続いていた。舎弟頭で組長名代の山岸と幹部連は、最有力候補に今売り出しの若者頭・河本一兆を推薦したが、ただ一人、波美子だけは夫・龍二を殺った下手人を突き止めるまではと反対を貫く。

琴音のブティックに、死んだ父親の借金のために極道に追われる女子高生のサクラが逃げ込んでくる。サクラを追うのは西京連合加藤組組長の妻、アザミ。かつて愛した男、矢島を琴音の夫で西京連合鬼場組組長の鬼場に殺害されたアザミは、矢島の復讐を果たそうとする。