火の鳥

Description

手塚治虫のライフワークと言われた壮大なスケールの長編マンガ「火の鳥」第1部の黎明篇を名匠・市川崑監督がオールスターキャストで実写映画化。脚本を谷川俊太郎が執筆し、テーマ音楽を「シェルブールの雨傘」のミシェル・ルグランが作曲。古代のヤマタイ国を舞台に、永遠の時間にわたって人類の運命を温かく見守る「火の鳥」の視点から人類の歴史を描く。

すべての人間がその誕生から死ぬまでを管理されているという未来社会。宇宙ハンターとなることが運命づけられていた主人公ゴドーは、女性との恋を禁じられているにもかかわらず、そのタブーを破ってしまう。労働キャンプに追放されたゴドーは、そこで火の鳥を研究する学者サルタと知り合う。ゴドーを育てた育児ロボット・オルガの助けでキャンプからの脱出に成功した二人は、伝説の宇宙鳥を求めて宇宙へ旅立つ。しかし、未確認宇宙物体ナンバー2772の宇宙鳥は想像を絶する怪物だった。

原作は手塚治虫の同名漫画。監督をりんたろうが務めた。キャラクターのデザインが漫画のデザインとかなり違う印象に仕上がっていて、ファンの間で物議をかもした作品。 鳳凰を探し求めて歩く天才彫物師・茜丸は、山中で盗賊の我王に出会い、右腕を斬られてしまう。茜丸は必死に修業に励んで彫物師として復帰し、大仏建立の責任者となる。一方、我王は美しい妻を手に入れるが、猜疑心から彼女を斬り殺してしまう。ある日、茜丸は天皇に献上する彫物を彫ることになった。だが、献上物を彫る人物はもうひとりいた。その人物は、なんとあの我王だった…!

時は日本の古墳時代。父の密命を受けたヤマト国の王子オグナは、勢力を拡大中のクマソ国の首領・川上タケルの暗殺を図る。だが傷を負ったオグナは、偶然にタケルの妹カジカに救われた。双方の間に淡い思慕の念が芽生え、二人の思いは、カジカの婚約者イマリをオグナが排斥したことでさらに強まる。そんな彼らの前に出現するのは、その血を飲めば永遠の命が得られるという伝説の「火の鳥」だった。オグナの男子としての器量を認め、カジカとの婚姻さえ認めようとするタケル。オグナはカジカへの想いと英傑タケルへの敬意、そして父から託された使命の狭間で深く苦悩するが……。 

惑星ザルツから地球に向けて飛び立った宇宙船ZFX-302は、宇宙塵の衝突により大破してしまった。冷凍睡眠中だった城之内隊長、奇崎、猿田、ナナの4人は、操縦席で干からびたミイラのように死んでいるパイロットの牧村を発見する。そして牧村が遺した「ボクハコロサレル」というメッセージ。牧村を殺したのは、いったい誰?しかも、後から接近してくるもう一機の脱出用カプセルには誰が乗っているのか?

生きるために山賊になったズク。山中で出会った不思議な少女に松の浜辺に行くよういわれる。浜辺には、光る羽衣を巻いた女性「トキ」が倒れていた。出会いを経て、ズクとトキは一緒に暮らし始め、やがてふたりの間には「イチ」という子どもが生まれる…。