新参者 シリーズ

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刑事・加賀恭一郎が"新参者"として人形町に赴任する、約2年前のこと。 入院中である恭一郎の父・隆正の病室に、恭一郎のいとこで捜査一課の刑事・松宮脩平が見舞いに訪れる。闘病生活を送る隆正の楽しみは、看護師・金森登紀子との将棋。登紀子から恭一郎が見舞いに来ていないことを聞いた松宮は、恭一郎への不信感を募らせる。 一方、会社員・前原昭夫の電話に着信が。それは、普段はめったにかけてこない妻・八重子からで…。

ある寒い夜、東京、日本橋の欄干にもたれかかる男の腹部にはナイフが刺さっていた。なぜか男は刺された場所からここまで歩いてきて力つきた様子だ。直ぐに警察による事件捜査が始まるが、職務質問された若い不審な男が現場から逃走中にトラックにはねられ昏睡状態に陥ってしまう。恋人は彼の犯罪との関わりを否定するが、彼の持ち物からは被害者の財布と書類鞄が発見される。一見、単純な事件に思われたが加賀ら刑事が操作を進めていく内、意外な展開が待ち受けていた。

警視庁捜査一課の刑事・加賀恭一郎(阿部寛)は、ひょんなことからバレエ「白鳥の湖」を観にいく羽目になるが、興味の無い上に徹夜明けということも重なり、公演中に居眠りをしてしまう。しかし、途中で目を覚ました加賀は、浅岡未緒(石原さとみ)が演じる黒鳥に目を奪われ、その才能にすっかり魅了される…。 そんなある日、その公演を主催する名門・高柳バレエ団の事務所で、ある男が殺された。居合わせたバレリーナ・斎藤葉瑠子(木南晴夏)が被疑者とされ事情聴取を受けるが、不審者から身を守る上での正当防衛だと主張。被害者の男・風間利之(内田朝陽)と葉瑠子は面識がなく、プリマである高柳亜希子(音月桂)を中心に、バレエ団側も葉瑠子の証言を疑わなかった。 石神井北署の太田刑事(柄本明)は、当初この案件にやたらと首をつっこんでくる加賀に対して冷たい態度をとっていたが、次第にその捜査姿勢や観察眼に一目置くように。徐々に捜査に熱を帯びていく加賀に対し、嫌味を言いながらも冷静になるよう諭しつつ、2人はパートナーとして捜査を進める。 捜査が進む中で幾つかの不審な点が浮かび上がり、事件が混迷を極める中、今度は「眠りの森の美女」のゲネプロ中に、バレエ団の敏腕演出家・梶田康成(平岳大)が毒殺された。果たして、最初の事件と関係があるのか…!?

滋賀県に住む女性が東京都葛飾区で殺され、松宮(溝端淳平)ら警視庁捜査一課の刑事たちが担当するが、捜査は難航する。やがて捜査線上に女性演出家・浅居博美(松嶋菜々子)の存在が浮かび上がり、近くで発見された焼死体との関連を疑う松宮は、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が記されていることを発見する。そのことを知った加賀恭一郎(阿部寛)は心を乱し……。 類い稀な推理力で難事件を解決に導く刑事を主人公にした、東野圭吾の人気ミステリー小説を映像化した『新参者』シリーズの完結編。謎に包まれた殺人事件の捜査線上にある女性演出家が浮上したことで、主人公・加賀の母が失踪した理由や父との不和、加賀自身の過去が明かされる。主演の阿部寛をはじめ溝端淳平、田中麗奈、山崎努らレギュラー陣が続投し、新キャストとして松嶋菜々子、伊藤蘭、小日向文世らが参加。テレビドラマ「半沢直樹」などの演出を務めた福澤克雄がメガホンを取る。