彦根藩井伊家の上屋敷に津雲半四郎と名乗る浪人が現れ「切腹のためお庭拝借」と申し出た。生活に困窮した浪人が「切腹する」と言っては、庭や玄関を汚されたくない人々から金品を巻き上げることが流行っており、家老の斎藤勘解由は数ヶ月前にやってきた千々岩求女という浪人の話を始めた。家老が切腹の場を設けてやると言い出すと、求女は狼狽したあげく、竹光で腹を切った上に舌を噛んで絶命した、と。話を聞いた半四郎は、求女は自分の娘婿であることを告げた。
中東の貧民窟に生まれ、両親が出生届を出さなかったせいで法的に存在すらしていない少年。過酷で理不尽な状況に怒り、12歳の彼が両親を告訴するが……。中東の貧困と移民の問題を真正面からとらえた人間ドラマ。
ある日、新進女優イヴ・ハリントンはアメリカ演劇界の栄えある賞に輝いた。だが、彼女がここまで上り詰めるには、一部の関係者たちしか知り得ない紆余曲折の経緯があった。8ヶ月前、田舎からニューヨークへ出てきたイヴは、ひょんなことから憧れの舞台女優マーゴの住み込み秘書となった。するとイヴはこれを皮切りに、劇作家や有名批評家に巧く取り入り、マーゴまでも踏み台にしてスター女優へのし上がっていく…。 監督マンキウィッツ自身による見事な脚本と、名優たちの火花散らす熱演とが融合し、その年のアカデミー賞をほぼ独占する形となった、バックステージものの最高作。田舎からニューヨークへ出、大女優(B・デイヴィス)の付き人となったのを皮切りに、有名批評家に取り入って大女優の代役から一躍、ブロードウェイの寵児にのし上がるヒロインを、A・バクスターがまさに一世一代の体当たり芝居で演じきる。批評家のG・サンダースも、いつになく繊細な役柄を的確に表現し、オスカー助演賞を得た。まだ無名の頃のモンローが顔を出している。
北ドイツ、カリガリ博士は眠り男ツェザーレの予言を看板にした見世物をカーニバルに出している。友人アランを連れ、その小屋を覗いたフランシス。友人は調子にのって自分がいつまで生きられるかを眠り男に尋ねるが、答えは“ 明日の朝まで!”。本当に彼は翌日には殺されており、フランシスは疑惑究明に乗り出すが……。
とある砂漠ではりつけにされ、裸の子どもたちに石を投げつけられているキリストに似た風ぼうの盗賊(ホラシオ・サリナス)。自力で十字架から降り立った彼は、居合わせた男と共に町へ向かう。町ではキリスト像を売る太った男たちに捕らえられ、鏡の部屋に閉じ込められてしまう盗賊だったが、何とか部屋から脱出し……。
第二次大戦のアフリカ戦線で活躍したアメリカの将軍、ジョージ・パットンを描いた伝記的戦争ドラマ。優れた戦略家であるとともに、数々の奇行の持ち主とされたパットン将軍を、G・C・スコットが好演。ロンメル率いるドイツ軍との戦いが見どころ。
大恐慌時代のアメリカ、ニュージャージー。とある映画に夢中になり、何度も映画館に通うセシリア。ある日、映画の中の主人公がスクリーンの中から語りかけてきて……。ウディ・アレンが奇想天外なアイディアを詰め込んだロマンティック・ファンタジー。
リビエラで優雅な生活を送っているロビーは元宝石泥棒。悠々自適な暮らしをしていたが、ある日彼の名を騙る泥棒が出没して……。ヒッチコックが贈るオシャレなコミカル・ラヴ・サスペンス。
物語は「ファー・フロム・ヨコハマ」「ア・ゴースト」「ロスト・イン・スペース」と名づけられた3話からなるオムニバスで、それぞれの話の人物たちが、互いに知らないまま、別々に同じ夜汽車を見、エルビスの〈ブルー・ムーン〉を聞き、そして翌朝1発の銃声を耳にする、ワン・ナイト・ストーリー。
ゾンビ映画の元祖「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生」で描かれた事が実際にあったという前提で作られた間接的な続編。ロスにある科学資料庫の地下で発見された謎のタンク。そこから吹き出した特殊なガスには死者を蘇らせる作用があった……。
ジム・ジャームッシュ長編映画第1作。ウィリーはニューヨークに10年住んでいる。ハンガリー出身で本名はベラ・モルナー。ある日彼のもとに、クリーブランドに住むおばさんから、16歳のいとこエヴァがアメリカでの新しい生活を始めるべくブタペストから来るが、自分が急に入院することになってしまった為、10日間ほど預かってほしいという電話がかかってくる……。
In a quiet little French town, two detectives are tasked with investigating the brutal rape and murder of a preteen girl.
Zé do Caixão is an undertaker in a small Brazilian town, searching for the perfect woman to bear him a superior child. Unable to conceive with his wife, he kills her and sets out to find someone else.
ロバート・ミッチャム、マリリン・モンロー共演、壮大なロッキーの山々を背景に、「帰らざる河」と呼ばれる激流をいかだで下る男女の苦難を描いた名作西部劇。 ゴールド・ラッシュにわくアメリカ北西部。開拓者マットは、離ればなれになった息子マークの行方を尋ねてやって来た。マークの面倒を見てくれた酒場の女性歌手ケイから息子を引き取り、農場に落ち着いたマットだが、思わぬ困難に直面する…。 劇中でモンローが歌う主題歌「帰らざる河」も大ヒットとなった。
A man explains his suicide, long meditated, as a manifestation of protest against the time in which he has lived. He tries to make an apology for the freedom that he has not been able to achieve, despite his permanent rebellion, only in some occasions when he has loved, with the few women he has had, with the friendship of a few friends and with the family of which only the father remains. He is happy when he knows that he will be released and he will achieve the absolute freedom so desired. Until the last moment, he retains the irony and a subtle humor.
「息子のまなざし」「サンドラの週末」のジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督が、一人の身元不明少女の死の真相を探る若い女医を主人公に描くヒューマン・サスペンス。少女の死に責任を感じ、その足取りを辿る中で自らも思いも寄らぬ危険に巻き込まれていくヒロインの運命を、現代の様々な社会問題を背景にスリリングに描き出す。主演は「水の中のつぼみ」「メゾン ある娼館の記憶」のアデル・エネル。 有能な若き女医ジェニー。今は小さな診療所勤めだが、間もなく大きな病院へ好待遇で迎えられる予定。ある晩、診療所の呼び鈴が鳴るが、診察時間は過ぎているからと、研修医ジュリアンがドアを開けようとするのを引き止める。翌日、警察が来て、近くで身元不明の少女の遺体が見つかったと知るジェニー。昨晩の監視カメラには、呼び鈴を鳴らす少女の姿が映っていた。あの時、ちゃんと出ていれば少女は死ななかった、と自分を責めるジェニー。罪悪感から携帯にコピーした少女の写真を手に、名前も分からない彼女の身元を突き止めるべく自ら聞き込みを始めるが…。
The most solid and substantial role that architecture has always played is that of the construction of the places where people interact with one other, with nature, with other creatures and with inanimate objects. And where space, time and movement are not absolute concepts...
再び熱く燃えあがる砂漠の都アグラバー。ランプの精ジーニーに変身し、アラジンによってランプに閉じ込められた邪悪な右大臣ジャファーを盗賊アビス・マルがランプから呼び出してしまう。よりパワーアップしたジャファーは、盗賊たちを引き連れて、アラジンへの復讐を開始する。翼のある馬にまたがったジャファーたちの不気味な黒い影。大地は裂け、赤く煮えたぎった溶岩がアラジンたちを、のみ込もうとパックリ口を開けて待ち受ける。
Dave and Joe, just evicted from their Oakland apartment, turn to stealing cars and dealing Fluoride to make their financial ends meet. One night they find Summer Hayes, star of a popular 1990's teen soap, in the trunk of a stolen automobile. Shoot-outs, car chases, and overdoses ensue. In the Fluoride heightened world of "Medias Res", nothing is what it at first appears to be.
Divorced and demoralised, Amy Minsky’s prospects look bleak when she is condemned to move back in with her parents at the age of 35. Everyone wants to help but, as her patience level with advice is plummeting, a bold teenage boy enters her life, igniting her last bit of self-esteem.