1939年、ポーランド南部の都市クラクフにドイツ軍が侵攻した。ドイツ人実業家のオスカー・シンドラーは、一旗揚げようとこの街にやって来た。彼は金にものを言わせて巧みに軍の幹部たちに取り入り、ユダヤ人の所有していた工場を払い下げてもらう。ユダヤ人会計士のイツァーク・シュテルンをパートナーに選んだシンドラーは、軍用ホーロー容器の事業を始める。41年3月、ユダヤ人たちは壁に囲まれたゲットー(居住区)に住むことを義務づけられる。シュテルンの活躍で、ゲットーのユダヤ人たちが無償の労働力として、シンドラーの工場に続々と集められ事業はたちまち軌道に乗る。
過去に度々事業に失敗、計画性も仕事もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない娘ギジョンは、“ 半地下住宅”で 暮らす貧しい4人家族だ。“半地下”の家は、暮らしにくい。窓を開ければ、路上で散布される消毒剤が入ってくる。電波が悪い。Wi-Fiも弱い。水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。家族全員、ただただ“普通の暮らし”がしたい。受験経験は豊富だが学歴のないギウは、ある時、エリート大学生の友人から留学中の代打を頼まれる。ギウが向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった。
昼なお暗いモルドールの山。フロドが眠る隣でゴラムは、彼の“愛しいしと”たる指輪を初めて手に入れたときのことを思い出していた。彼はホビットの支族ストゥア族で スメアゴルと呼ばれていた。ある日、いっしょに川で魚を釣っていたデアゴルが川に落ちてたまたま指輪を拾う。スメアゴルはその指輪を見た瞬間に指輪に魅せられ、それを奪おうとしてデアゴルを殺してしまった。そのために村を追放された彼は、指輪だけを友に長い年月を過ごすうちに指輪の魔力に蝕まれ、徐々に心身ともに変貌し現在の姿になったのだ。眠りから目覚めたサムはゴラムの邪心を疑うが、フロドはそんなサムをいさめる。
昭和20年6月9日、神戸は大空襲に見舞われ、清太は心臓の悪い母を先に防空壕へ避難させ、幼い妹節子を連れて後を追う。空襲の後、避難所である学校に着いた清太だったが、そこには、全身にやけどを負い瀕死の母の姿があった。母はそのまま息を引き取り、清太は節子と共に西宮にある叔母の家に間借りするが、次第に清太たちを厄介者扱いするようになる。嫌味を言われ、ご飯も満足に食べさせてもらえない生活に耐え切れなくなった清太は、家出を決意し、節子と2人で池のほとりの横穴での生活を始める。
心の中に問題を抱えるエグゼクティブ青年ジャックはタイラーと名乗る男と知り合う。ふとしたことからタイラーとジャックが殴り合いを始めると、そこには多くの見物人が。その後、タイラーは酒場の地下でファイト・クラブなる拳闘の秘密集会を仕切ることに。たくさんの男たちがスリルを求めて集まるようになるが、やがてそのクラブは恐るべきテロ集団へと変貌していく……。「セブン」のコンビ、ブラピとフィンチャー監督が再び組んだ衝撃作。
他人の夢に潜入してアイデアを盗み出す企業スパイのコブは国際指名手配犯であるが、それと同時に妻モルを殺した容疑もかけられていた。そんな彼に日本人男性サイトーからある依頼が。それはこれまでのように思考を盗み出すのではなく、標的にした人物の潜在意識に、あるアイデアを移植する“インセプション”という仕事だった。コブはサイトーを含むスペシャリスト6人を集め、標的の男性ロバートの夢に潜入しようとする。
リュック・ベッソンが初めてアメリカで製作したバイオレンス・アクション。ニューヨークを舞台に、凄腕の殺し屋レオンと12歳の少女マチルダの純愛と戦いを描く。大都会の片隅で出会った孤独なふたりの葛藤と壮絶なアクション・シーンがほどよくブレンドされた佳作。
ごく平凡な人生を送っていた男オ・デスは、意識を取り戻すと、狭い監禁部屋にいた。その後15年間、理由も分からないまま監禁され続け突然解放される。いったい誰が!?何の目的で!?若い女性ミドの助けを借りて復讐を誓うデスのもとに現れた謎の男ウジン。彼はデスに5日間で監禁の理由を解き明かせと、お互いの命を賭けた「ゲーム」をもちかける。そこには想像を絶する、恐るべき策略がめぐらされていた…。
時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。
巨大な宇宙貨物船に侵入した一匹の異星生物の恐怖。地球への帰途についていた宇宙貨物船ノストロモ号は、謎の救難信号を受けて未知の惑星に降り立つ。そこには異星人の船があり、船内には無数の奇怪な卵が存在していた。卵から飛び出した奇妙な生物が顔に貼り付いた航宙士ケインを回収し、ノストロモ号は再び航海につくが、彼の体内にはすでに異星生物の幼体が産みつけられていたのだ。ケインの腹を突き破り姿を現したエイリアンは脱皮を繰り返し巨大に成長、一人また一人と乗組員を血祭りにあげていく……。
戦火近づく'40年の仏領モロッコ、カサブランカは、自由を求めて渡米しようとする人々で溢れていた。ナイトクラブを経営するリックの元へ、ナチの手を逃れてここまでやって来た抵抗運動の指導者が現れる。だがその人物の妻は、かつてパリでリックと恋に落ちたイルザだった……。
1981年、犯罪が多発する大都会ゴッサムシティ。ピエロの仕事をしているアーサーは貧しく、老いた母親ペニーと暮らす上、突然笑いだしてしまうという心の病に悩むが、TV界の人気司会者フランクリンを憧れの対象にして日々耐え忍んでいた。ある日、失業したアーサーは地下鉄で、女性客に嫌がらせをしていた男性3人組を偶然持っていた拳銃で皆殺しにしてしまう。以後アーサーは、自身の心にあった怒りを解放させていく。
アメリカのとある街、深夜突如奇怪な放電と共に屈強な肉体をもった男が現れる。同じくして放電の中からもう一人の男カイル・リースが現れる。屈強な肉体を持った男はモラルや常識もない。あるのはただ1つの目的アメリカ人女性サラ・コナーという名の人物の殺害だった。電話帳名簿から「サラ・コナー」の名を持つ女性をかたっぱしから銃殺していく男。その頃カイルは目的のサラ・コナーと接触し間一髪で彼女を救う。カイルはサラに、サラを狙っているのは近未来から送られた人類殺戮ロボット「ターミネーター」であり、未来ではロボットの反乱による機械対人類の最終戦争が起こっている事、そしてサラは人類軍の希望のリーダー ジョン・コナーの母親である事を告げる。 サラを連れカイルはターミネーターからの逃亡を開始する。
ジュールとジムは、情熱的で奔放な女性カトリーヌに恋をする。ジムへの想いを胸に秘めたままジュールと結婚した彼女だが、ジムとの再会で再び二人に愛の炎が燃え上がる。しかし、小さな食い違いでジムは彼女から離れていく。ある日出かけた河岸で、カトリーヌはジムをドライブに誘い、壊れた橋に向かってスピードを上げた。 三角関係の心理を見事に描いた本作は、ジャンヌ・モローの輝くばかりの美しさが圧倒的な魅力となった一遍。
世界最大の検索エンジンを運営するブルーブック社のプログラマーである青年ケイレブは試験の結果、社長ネイサンが隠遁生活を送る山荘で1週間滞在することに。人里離れた土地にある山荘はネイサンが人工知能を研究している施設で、ケイレブは人工知能の実用性と人間性についてのテストに協力させられる。そこで人工知能を持つ女性型ロボットのエヴァと出会うが、エヴァはネイサンが嘘つきなので気を付けろとケイレブに警告する。
世界崩壊から45年。バイカー軍団に連れ去られ、すべてを奪われた若きフュリオサは故郷への帰還を誓い、MADな世界(マッドワールド)に対峙する——巨大なバイカー軍団、その頂点ディメンタス将軍は可愛い熊の人形を引っさげ改造バイクで絶叫し、さらには、白塗りの兵隊ウォーボーイズたちが神と崇めるイモータン・ジョーは鉄壁の要塞を牛耳り、互いが覇権を争っていた。生き残れるのは狂った奴だけ。怒りの戦士フュリオサよ、復讐のエンジンを鳴らせ!
A thousand-year-old snake that has transformed itself into a human, Madame White Snake (Choe Eun-hui), falls in love with a young pharmacist named Heo-Seon. Although they encounter difficulties, they are wed, and their love for each other does not change. However, Beophaeseonsa (a Zen priest) and Gwaneumbosal (the Buddhist goddess of mercy) order Madame White Snake, who had transformed into human without being granted permission to do so, to return back to the world of the gods before July 7. Grieving, she prepares to say goodbye to her beloved husband. But before she can return to the world of the gods in time, she falls into a trap set by Dae-yun (Choe Sam), who is attracted to her. Because of the trap, she is not able to keep the promised deadline, and ends up risking her life to save her husband.
飼い猫のフロドとともにニューヨークに暮らすサミラ。大都会ゆえに不寛容な人もいるが、そんな街での日々も、愛する猫がいれば乗り切ることができる。そんなある日、突如として空から多数の隕石が降り注ぎ、周囲は一瞬にして阿鼻叫喚に包まれる。そして隕石とともに襲来した凶暴な“何か”が人々を無差別に襲い始める。何の前触れもなく日常は破壊され、瓦礫の山となった街の中を逃げ惑うサミラは、路地裏に身を隠して息をひそめ、同じように逃げてきたエリックという男性とともにニューヨークからの脱出を計画するが……。
ドレビン刑事は出会いと別れを繰り返したジェーンとついに結婚し、警察を辞職して専業主夫になる道を選ぶ。だが元同僚のホッケン署長らに、刑事への復職と、刑務所に服役中の爆弾魔ロッコのセクシーな恋人タニヤの身辺捜査を依頼される。ドレビンが復職したら離婚するというジェーンとの約束を破ってしまったため、ジェーンは家出するが、ドレビンはロッコの次なる陰謀を知るべく、ロッコがいる刑務所に受刑者となって潜入するが?
1974年、ロングアイランドのアミティヴィルで実際に起きた超常現象を題材にしたベストセラー・ノンフィクションの映画化。悪霊に取り憑かれた家とも知らずに越してきた平凡な一家を襲う怪異な出来事を、セミ・ドキュメンタリー・タッチと随所に差し挟まれるダイナミックな演出で見せる。