南北戦争中のアラバマ州のアウル・クリーク鉄橋で、農場主ペイトン・ファーカーが、南軍に味方して鉄橋を破壊しようとしたスパイ容疑で絞首刑にされようとしていた。彼は残してきた農場や妻子のことを思いながら、もう一度家に戻れたらと思いを巡らせる。絞首刑が執行されたが、首を吊るす縄が途中で切れたためファーカーは川に落ち、そのまま逃げ出した。銃弾をかいくぐって川を泳ぎ、野山を走り、かろうじて逃げおおせたファーカーは、死に直面する前には思いもしなかったほど樹にも草にも鮮烈な印象を受ける。森の道をたどったファーカーはやがて一軒の家にたどり着く。そこは妻と子供が暮らす自分の家であった。<1961年制作のフランスの映画。日本では1963年に公開された。1963年アカデミー賞短編実写賞、1962年カンヌ国際映画祭パルム・ドール(短編)を受賞。オリジナルは3部作で構成されているが、『ふくろうの河』は3部(白黒、28分)。ロベール・アンリコは、アメリカ合衆国の作家アンブローズ・ビアスの、南北戦争下の兵士と市民を描いた短編小説集『生のさなかにも』から3つの短編を選んでそれぞれ短編映画とした。第3部である『ふくろうの河』は「アウル・クリーク橋の一事件」を映画化したものである。1964年にはアメリカのテレビドラマシリーズ『トワイライト・ゾーン』の第5シーズンで142話「アウル・クリーク橋の一事件」としても放送された。>
インドの小さな村で新婚生活を送るラクシュミは、妻が高価な生理用ナプキンを買えずに苦労していることを知り、自ら清潔で安価なナプキン作りに乗り出す。しかし、男性が生理について語ること自体がはばかられるインドで、ナプキンの研究に勤しむラクシュミは、村人から奇異な目で見られ、ついには村を追い出されてしまう。それでも情熱を失わず、ナプキン作りに邁進するラクシュミだったが…。
ジェイムズ・ジョイスの短編集『ダブリン市民』の「死者たち」を映画化した、巨匠ジョン・ヒューストンの遺作。クリスマスの夜、娘時代に体験した死にまつわる記憶を語る妻に、大学教授の夫が死者に思いを巡らせる。
監督はジョシュ・ゴードン&ウィル・スペック、出演はジェニファー・アニストン、ジェイソン・ベイトマン。子どもを望むアラフォー女性をめぐるハートフル・ラブコメディ。ニューヨークで働いてきたキャリアウーマンのアラフォー女性キャシー。彼女は、親友のウォーリーが反対するも人工授精で子どもを持つことを決める。ウォーリーはパーティーで酔ってしまい、誤ってドナーの精子をダメにしてしまったためやむなく自分のモノと交換する。7年後、息子のセバスチャンを連れて戻ってきたキャシーに会ったウォーリーは、自身にそっくりなセバスチャンを見て動揺してしまう…。