イタリア、ナポリに浮かぶ小さな島に、チリ政府に追われた世界的詩人パブロ・ネルーダが亡命し、滞在することとなった。彼だけに郵便を届ける配達人となった村の貧しい青年マリオは、ネルーダとの交流の中で、少しずつ詩の世界に触れ、恋を知るのだった。美しい風景の中で切ない愛と友情を描く感動作。
飛行艇を操る空賊が横行していた、第一次大戦後のイタリアはアドリア海。賞金稼ぎの飛行艇乗りであるポルコ・ロッソは、空賊たちには天敵の存在。自分の顔を魔法で豚に変えてしまったポルコを何とかやっつけたいと一計を案じた空賊たちは、アメリカからスゴ腕の飛行艇乗りを呼び寄せ、彼に一騎打ちを迫る。
ディズニー&ピクサー映画『カールじいさんの空飛ぶ家』に登場した愛らしい犬のダグを主人公に迎え、ドタバタした日常生活を描いた短編アニメーション第二弾。女友達としぶしぶデートをすることになったカールじいさん。最近のデート事情がまったく分からないカールじいさんを助けるため、ダグがデートのコツを伝授する。
バーデン大学。個性的な女子部員が集まったアカペラ部“ベラーズ”は全米大会で優勝してから好調が続いたが、オバマ大統領の誕生日を祝う国民的イベントで型破りな部員エイミーが失態を演じてしまい、部はありとあらゆるアカペラ大会に出場できなくなる非常事態に。“ベラーズ”のリーダーのベッカはチームがアカペラ世界大会で優勝できたらアカペラ界に復活できると知り、新部員たちを部に迎えながら世界大会出場に備える。
風采の上がらないジャズ・ピアニスト・コンビが、起死回生にと雇った美人ヴォーカリスト、スージー。彼女の人気でトリオは一躍脚光を浴びるが、やがて彼らは三者三様の苦い経験をする破目に……。<監督が撮影当時弱冠29歳とはとても思えない、男女の心の機微を繊細につづった秀作。M・ファイファーが吹替え無しで挑んだ素晴らしいボーカル、ボーとジェフのブリッジズ兄弟の共演と話題は多かったが、何よりも、単なる恋愛劇を越え、アーティストと芸人の狭間で揺れるジャズメンたちの人間ドラマとして、実に格調高い仕上がりになった。>
現代版“ロミオとジュリエット“の障害は、人種と階級の違い。フェミニストの女流監督、C・セローが社会の固定観念をユーモアたっぷりに覆した現代のおとぎ話。「愛と宿命の泉」での名演以後すっかり売れっ子になったD・オートゥイユと、天性の才能が光るまったくの素人P・リシャールの演技が素晴らしい。ロミュアルドは35歳の会社の社長。美しい妻と子供たちに恵まれて順風満帆の人生を歩んでいる。一方43歳のジュリエットは、ロミュアルドの会社で掃除婦をして父親の違う5人の子を育てている。接点のまったくなかった二人だが、重役たちの陰謀に巻き込まれて……。