古き良き時代のフランス、パリ。ダッチェスという名前の美しい雌ネコが、3匹の子ネコたちと暮らしていました。 飼い主の老婦人は猫たちをとてもかわいがり、莫大な遺産をネコに譲ろうとします。 ところが執事が遺産欲しさにネコたちを郊外に置き去りにしてしまいます。 途方に暮れるダッチェスたちの前に現れた野良ネコのオマリーに助けられ、みんなはパリを目指します。

1954年、ニュー・イングランドのとある地域にある大邸宅で、ディナー・パーティが開かれる。ゲストの顔ぶれは、上院議員ピーコック夫人、ワシントンのホステスとしてすご腕を発揮している。ワズワース、殺人を目のあたりにしても少しも騒がない無表情な男だ。ある重要人物の未亡人で腹黒い女ホワイト夫人、精神料医プラム教授、上品な官僚グリーン氏。いばりちらしてばかりいるマスタード大佐、セクシーでずる賢く自分の欲しいものを手に入れる術を心得ているスカーレット。他にフランス人メイド、イヴェット、ボディ氏らの面々だ。その夜、パーティーは緊張の中で開かれやがて彼らの秘密が暴かれる。

フランスを代表する新旧8人の大女優たちが歌って踊る、絢爛豪華にしてとびきり楽しいミュージカル仕立てのミステリー。監督は早くも風格さえ感じさせ始めたフランスでもっとも期待を集める若手監督、「焼け石に水」「まぼろし」の鬼才フランソワ・オゾン。主が殺され、互いに疑心暗鬼になる8人の女性たちの姿をユーモアと毒気をちりばめた才気溢れる演出で描く。2002年ベルリン国際映画祭では、本作で夢のような競演を果たした女優陣全員に銀熊賞(最優秀芸術貢献賞)が授与され話題を振りまいた。  1950年代のフランス。クリスマスを祝うため、雪に閉ざされた大邸宅に家族が集うこととなった。その日の朝、メイドのルイーズが、一家の主マルセルの部屋へ遅い朝食を持っていくと、彼はナイフで背中を刺され死んでいた。外から何者かが侵入した形跡はない。電話線は切られ、雪で外部との連絡を完全に絶たれた8人の女たち。祝祭気分は一転、彼女たちは疑心暗鬼を募らせていく。やがて、互いの詮索が始まる。そして、次々と彼女たち一人ひとりの思惑や秘密が暴露されていく…。

文豪チャールズ・ディケンズの名作『オリバー・ツイスト』を現代のニューヨークに舞台を移し、子猫たちが巻き起こす騒動の数々を描いたエンタテインメント作。ディズニーにCGI部門ができて初めて製作された記念碑的作品。

3人組の悪党が、宝石泥棒や強盗などの犯罪を重ね、ハイタワーを始めとするポリス・アカデミー卒業生の面々は警備にあたるが、いつも裏をかかれてばかり。どうやら警察内部に、情報を洩らしている人間がいるらしい。面々は上司のハリスの相変わらずの妨害にあいながらも、全市を停電させてパニック状態に陥らせ市政転覆をたくらむ一味をつきとめる。

昔から仲の良い4人の女友達。3人はキャリアを積み、結婚もし、順風満帆。ところがオリビアにいたっては、失業中でなんとか生計をたてている有様だった。未だ独身で前の男が忘れられずにいる彼女に、新しい男性を紹介するが、誠実で素敵に見えたその彼、実は二股をかけていたのだった…。傷つきながらも、本当の恋と幸せを模索する女性たちを描くラブ・ストーリー。

シリーズの主人公であるクルーゾー警部を長年演じ続けたP・セラーズの死後、別のキャラクターを立てて製作された作品。シリーズの正当な流れに属してはいるが、趣はまるで異なり、ちょっと間の抜けた刑事が快盗ピンク・パンサーを追跡するという構成になっている。セラーズの抜けた穴はあまりに大きく、それを埋める映画にはならなかった。唯一笑えるのは、保養地の温泉に、007の疲れを癒すためにロジャー・ムーアがお忍びで来ているという設定で、何と本人がゲスト出演、主役の刑事と一緒に温泉につかっているという不思議な場面が展開されている。