メリカ初の女性大統領(ユマ・サーマン)の息子であるアレックス・クレアモント=ディアス(テイラー・ザハール・ペレス)とイギリスのヘンリー王子(ニコラス・ガリツィン)には数々の共通点があった。圧倒的な美貌、誰もが認めるカリスマ性、国際的な人気...そして、互いに軽蔑しあっていること。海を隔てていることから、これまで長年の確執が問題になることはなかったが、ある王室行事での二人の酷い口論がタブロイド紙のネタにされてしまい、最悪のタイミングで米英関係に亀裂を入れることとなる。どうにか事態を修復しようと画策する2人の家族と責任者は、ライバル同士の二人を強制的に「休戦」に持ち込む。しかし、アレックスとヘンリーの険悪な関係が解け始め、思いがけない友情が芽生え始めると、2人の間にあった軋轢が、予想以上に深い何かを呼び起こす。

7つの海を支配し、イギリスを「太陽の沈まない帝国」と呼ばれるまでに押し上げたヴィクトリア女王。黄金期を夫婦で支えた女王とアルバート王子だったが、真のきずなを結ぶまで数々の波乱と困難を乗り越えなければならなかった。王室の権力争いや、マスコミが書きたてるスキャンダルなど幾多の荒波にもまれながら、ピュアな愛が育っていく。

1997年。パリでパパラッチの追跡を振り切ろうとした車が事故を起こし、車に乗っていたダイアナ元皇太子妃は命を落としてしまう。英国民の関心は、生前からたびたびダイアナとの不仲説が取り沙汰されていたエリザベス女王に向くが、チャールズ皇太子と離婚して民間人に戻っていたダイアナの死に対し、女王など王室の人々は静観を決め、大衆の不信感が募る。そこで首相に選ばれたばかりのトニー・ブレアが事態収拾に臨むが……。

理想の花嫁を求めニューヨークにやって来たザムンダ国の王子、アキーム。ダウンタウンで出会った女性リサに恋をするが彼女にはすでに許嫁が……。エディ・マーフィ主演によるロマンティック・コメディ。

唐王朝滅亡後、王家には悪意と策謀が満ちていた。王は妃に毒の入った薬を飲ませ、妃は衰弱の一途を辿る。一方、皇太子には想いを交わす娘がいたのだが……。巨匠チャン・イーモー監督作。

由緒ある英国バッキンガム宮殿である日、大事件が。王室諸氏の記念撮影中、落雷で全員が感電死してしまったのだ。慌てた英国は、急いで王の後釜を据えるのだが、それは偶然抜擢されたアメリカの観光客で、彼は単なる品のないピアノ弾きだった……。珍妙な王位据え替えを軸に展開するコメディで、監督は「スティング」「ミラグロ/奇跡の地」等の脚本、「メジャーリーグ」の監督として名高いD・S・ウォード。J・グッドマンのキャラクターに頼りすぎたせいか、少しアイディア倒れの感があるが、気楽に見る分には良い。脇役にP・オトゥール、J・ハートといった曲者が並んでおり、こちらの怪演は楽しめる。