映画『この茫漠たる荒野で』は、戦争によって家と家族を失い、アメリカ先住民族に育てられた孤児のジョハンナと、出兵している間に妻を亡くし家に帰る意味を失ったキッド大尉が、気運によって巡り会い、南北戦争後の不安定で無法地帯と化したテキサスを旅しながら、血縁以上の絆を築いた物語でした。

R・カスダンが製作から脚本、監督まで務めた痛快娯楽ウェスタン。とある事件で出獄したばかりのエメットは、故郷シルバラードに向かう途中、仲間に身ぐるみをはがされたというペイドンと出会う。エメットの弟で正当防衛の殺人で投獄されていたジェイクを助けて逃亡し、そこへ黒人ガンマンのマルが加勢。4人は一途、シルバラードへ向かうが、しかしそこには土地独占を企てる牧場主が嫌がらせを続けており、エメットの姉夫婦も立ち退きを要求されていた。そして酒場のオーナーで町の保安官として君臨しているコッブ達の悪行に怒ったエメットは仲間と共に一味に戦いを挑む……。

南仏カマルグの荒地に、野生馬の一群が生息していた。地元の牧童たちは群れのリーダー、“白いたてがみ”を何とかして捕らえようとするが、逃げられるばかり。そんなある日、漁師の少年フォルコが、ついに牧童たちに捕らわれた“白いたてがみ”の姿を目撃。フォルコは彼を牧童から守りたいと願うが……。<1953年のカンヌ国際映画祭でグランプリに輝いたアルベール・ラモリス監督の名作。南フランスの荒地を舞台に、“白いたてがみ”と呼ばれる美しい荒馬と、彼と心を通わせ、次第に強いきずなで結ばれる少年の物語が展開する。歳月を経ても決して色あせることのない、アルベール監督の作品世界が感動的。シンプルなストーリーとナレーション、さらにはモノクロームの映像で構成された、まさに伝説の一作。>

舞台は1878年のニューメキシコ。タンストールの牧場には若き日のビリー・ザ・キッドと5人の若者たちがいた。80年代当時の若手スターが結集し、“ネオ西部劇”と呼ばれた、クリストファー・ケイン監督作品。