関東桜田会は、警察の組織暴力団壊滅作戦に追いつめられて解散することになったが、新宿にシマを持つ大野木一家だけは解散に反対だった。それから程なく、大野木のシマに得体の知れぬチンピラによるシマ荒しが頻繁に起こり始めた。幹部の勇治がチンピラの元締めを調べてみると、新築開店のクラブを根城とする陣野という男の仕業と判明した。怒った勇治は陣野と決着を着けようとしたが、陣野は関西連合会会長の身内だとわかり、迂闊に手を出せないと知る。関西連合は桜田会の解散を知り、大野木のシマを乗っ取ろうと企んでいたのである。そんな諍いが激化していく中、心配した元桜田会会長の藤岡が仲裁役を立て、大野木組と関西連合の手打ちが開かれた。これで騒動は一件落着かのように思えたが…。