リュック・ベッソンが初めてアメリカで製作したバイオレンス・アクション。ニューヨークを舞台に、凄腕の殺し屋レオンと12歳の少女マチルダの純愛と戦いを描く。大都会の片隅で出会った孤独なふたりの葛藤と壮絶なアクション・シーンがほどよくブレンドされた佳作。

韓国で実際に起きた未解決殺人事件をリアルな演出で映画化。86年、ソウル近郊の農村で、同じ手口による若い女性の惨殺事件が連続して発生。地元の刑事パク・トゥマンとソウル市警から派遣された刑事ソ・テユンは対立しながらも捜査を続け、有力な容疑者を捕らえるのだが。監督ポン・ジョノは99年に「ほえる犬は噛まない」でデビュー、2作目の本作で韓国のアカデミー賞・大鐘賞の作品賞・監督賞・主演男優賞・照明賞を受賞。

1920年代の中国、 19歳の女学生・頌蓮(スンリェン)は、父親が亡くなった後実家が没落したため、陳佐千という富豪の第四夫人として嫁ぐことを余儀なくされた。彼の大邸宅に嫁入りした際には王室の様な待遇で、気持ちの良い足マッサージを受けた。屋敷の主人は、夜になり彼女の部屋に泊まる時門前に赤い提灯をかかげた。しかし頌蓮はすぐに全ての妾たちが同様の贅沢な待遇を受けていることに気づいた。主人は毎日どの妾の家で夜を過ごすかを決めるとその家の前に赤い提灯を灯し、その妾は足マッサージを受け、食事を決定したり下僕達の尊敬と服従を得ることができたのだ。 やがて、友情を築いたと思っていた第二夫人からの裏切りや、屋敷に出入りする医者と不倫をしていた第三夫人への凄惨な罰を目の当たりにし、主人の寵愛を巡る戦いの中で憔悴した頌蓮は次第に正気を失い、常軌を逸した行動に出るようになる…。

紀元前200年、戦乱のさなかの中国。後に始皇帝となる秦王のもとに無名と名乗る男が拝謁を願い出る。彼は中国全土で最強と評判の暗殺者3人、長空、残剣、飛雪を自らの手で倒したと語り、それぞれが所有していた自慢の武器を証拠として持参していた。暗殺者たちを恐れる秦王は、100歩以内の距離に誰も近づけようとしなかったが、無名にはもっと近くまで寄ることを特別に許し、それらの対決の歴史を詳しく語るよう彼に命じる。

人生の後半にさしかかった3人の男たち。ささやかな罪から殺人に及ぶ重大な罪まで、さまざまな罪とそれにおののく彼らの姿を描きながら人生の不条理をも辛辣に考察しているドラマ。

唐王朝がその衰退を呈していた9世紀中頃の中国では、政治の腐敗から国内各地に反政府組織が乱立していた。飛刀門という反乱組織を討伐するよう命を受けた捕吏の劉は、美しい盲目の踊り子・小妹を反乱組織の前頭目の娘と目して捕らえ、組織の情報を白状させようとする。口を割らない小妹を組織の一員であると確信する劉は、同僚の捕吏の金に小妹を救出させ、逃亡の行方を追って組織の拠点をつきとめようと策をたてる。金は小妹を牢から救いだし共に逃避行の旅を続け、劉も2人の後を追う。2人の男と1人の女のあいだには、それぞれの策略と思惑と愛とが交じり合い、壮絶な最後に導かれて行く。

サンミン(ハン・サンミン)は、16年前に別れた妻(マー・リーチェン)と娘を捜しに山西省から長江流域の都市、奉節にやって来る。昔の住所を頼りに妻の実家を訪ねたものの、そこはすでにダム建設のため水の底に沈んでいた。役所に問い合わせてもらちがあかず、結局、彼は安宿に腰を落ち着けて2人の行方を捜すことにする。

中国人による排外運動が激化する1926年上海。米国サンパブロ号に赴任した一等機関士ジェイクは、中国人と良心的に接するが、それは中国人からも米国水兵からも反感を買うだけだった・・・。

『ドラゴンハート』(英語: Dragonheart)は、1996年に公開されたロブ・コーエンによるアメリカ合衆国の映画作品。ドラゴンが存在する中世のヨーロッパを舞台としたファンタジー映画。続編として、『ドラゴンハート 新たなる旅立ち』『ドラゴンハート 最後の闘い』が製作されている。

ブルース・ウィリス主演のサスペンス・アクション。偶然国家の極秘コードを解読し、命を狙われる少年と、彼を護るFBI捜査官の逃亡劇を描く。精神に障害を持つ少年サイモンはある日偶然、国家の極秘コード“マーキュリー”を解読してしまう。事実を知った国家安全保障局は、彼の家を奇襲し両親を殺害。難を逃れたサイモンを見つけたのは、落ち目のFBI捜査官アートだった。彼を護りながら逃亡を余儀なくされた彼は、事件の背後に大きな陰謀を嗅ぎ取るが…。

人も羨む理想的な4人家族、実は、母国からの使命を遂行し続けるために、家族を演じている北朝鮮工作員チーム「ツツジ班」。ひとたび家に帰り、玄関のドアをしめると、階級に即した超体育会系。母国の命令を遵守するスパイの顔に一転する。 隣に住むのは、下らないことで日々罵り合い、犬も食わない喧嘩を昼夜かまわずく垂れ流すしょーもない一家。母国の家族の安全のために、意に即さない苦しい任務をこなし続ける緊迫した日々を送っているツツジ班の事情など知る由もなく、チャンスあらば鍋を手に突然おしかけてくる。工作員たちは、「資本主義のバカたちが。」と毒づきながらも、彼らに許されない憧憬を抱いたり、共に暮らしながらも、監視しあい、規制しあわなければならない偽家族に、しかし少しずつ心を許していくー。 そんなある日、ツツジ班夫役の、母国に人質にとられている妻と子が脱国に失敗したことから事態は暗転し始める。やがてー