FBI捜査官ケビン・コープランド(ショーン・ウェイアンズ)、マーカス・コープランド(マーロン・ウェイアンズ)兄弟は捜査上の失敗をくりかえし、もはや解雇寸前のところまで追い込まれていた。 上司のエリオット・ゴードン(フランキー・フェイゾン)は、誰もやりたがらない任務を買って出たコープランド兄弟に最後のチャンスをあたえる。それはクルーズ運行会社の超わがまま令嬢ブリトニー・ウィルソン(メイトランド・フォード)、ティファニー・ウィルソン(アン・デュデク)姉妹を誘拐犯から守る警護任務だったのだが、警護中に起こした交通事故でウィルソン姉妹の顔に傷を負わせてしまう。 ウィルソン姉妹は「こんな顔じゃ、外に出られない」とホテルにこもり、失敗をとりつくろうとするコープランド兄弟は女装をしてウィルソン姉妹になりすますのだった。

寄生体を転々と変えつつ殺戮を繰り返す異星人、それを追うFBIとロス市警の刑事たちそれぞれの闘いを描いた作品。アヴォリアッツ映画祭グランプリ作品。主役はK・マクラクラン。

コピーショップで働き退屈な毎日を送るジェリー。一卵性双生児の兄の葬儀からアパートに帰ったジェリーの携帯が鳴った。「30秒でFBIが到着する。今すぐ逃げなさい」。シングルマザーのレイチェルはひとり息子を楽団の演奏旅行に送り出した後、同じ女からの着信を受ける。まったく面識のないこの2人に共通するのは、見知らぬ女性からの電話。その声に従い引き合わされた二人は、FBIからも追われる身となる。

1960年代反体制運動のリーダーとFBIの若手捜査官が繰り広げる珍道中を、「イージー・ライダー」のデニス・ホッパー&人気TVシリーズ「24」のキーファー・サザーランド共演で描いたロードムービー。かつてヒッピーたちのカリスマ的存在だった活動家ヒューイは、長きにわたる逃亡生活の末、ついに逮捕される。ヒューイの護送を命じられた真面目なFBI捜査官ジョンは長距離列車で刑務所を目指すが、その途中でヒューイに騙され、彼の代わりに留置所に入れられてしまう。

やり手の女弁護士にグレン・クローズ、彼女が弁護する被告人にジェフ・ブリッジスが扮した法廷サスペンス。ラヴ・ロマンスの要素も巧みに盛り込まれ、二転三転するストーリーは必見だ。リチャード・マーカンド監督作。

シカゴ郊外にあるキャンベル研究所。若き心理学者キャサリンは人間の潜在意識や夢の中に入り込む技術を研究していた。そんな彼女のもとに、ガラス張りのセル(独房)に女性を閉じ込め溺死する姿を見て性的快楽を得る殺人鬼の心の中を覗いて欲しいという依頼が舞い込む。

ブルース・ウィリス主演のサスペンス・アクション。偶然国家の極秘コードを解読し、命を狙われる少年と、彼を護るFBI捜査官の逃亡劇を描く。精神に障害を持つ少年サイモンはある日偶然、国家の極秘コード“マーキュリー”を解読してしまう。事実を知った国家安全保障局は、彼の家を奇襲し両親を殺害。難を逃れたサイモンを見つけたのは、落ち目のFBI捜査官アートだった。彼を護りながら逃亡を余儀なくされた彼は、事件の背後に大きな陰謀を嗅ぎ取るが…。

シカゴ大学の若きエンジニア、エディは、バークレー博士の率いる科学プロジェクト・チームのメンバーとして石油に代わる画期的な新エネルギー発生装置“ソノ・ルミニッセンス”を開発する。水からエネルギーを生む、クリーンで効率のいいこの無限のエネルギー源は、環境汚染に疲弊した世界にとって大きな福音であり、エネルギー革命だった。しかし実験成功の打ち上げパーティの後、同僚を送って研究所に戻った彼はそこで何者かに殺された博士の死体を発見、おまけに研究所は爆破されてしまう。残ったエディはFBIからその嫌疑をかけられ、追われる羽目となるが……。

秘密組織スメルシュによって各国の諜報部員が次々と抹殺されて行く。英情報部は、007のコードネームを後輩に譲り今では隠居生活を営む元祖ジェームズ・ボンドにスメルシュ打倒を依頼するが……。ショーン・コネリーの007が人気を博していた当時、唯一版権が製作会社イオン・プロになかった『カジノ・ロワイヤル』をプロデューサー、チャールズ・K・フェルドマンがコロムビアで映画化した一大パロディ。笑いは泥臭く全く洗練されていないし、5人の監督の個性が裏目に出たのかシーンによっての落差が激しく、お世辞にも良く出来た作品とは言い難いが、とにかく賑やか。呆けて見るにはこれ以上の映画はないだろう。バート・バカラックの音楽は絶品、大ヒット主題歌“愛のおもかげ(Look of Love)”も素晴らしくサウンドトラックの充実が最大の魅力。