奇妙な殺人事件が立て続けに発生していた。それぞれの事件の犯人につながりはないが、犠牲者の首から胸にかけてがX字型に切り裂かれていること、いずれの加害者も事件直後に犯行現場付近で逮捕されること、そして犯行の直前まで犯人に明確な殺意がなかったことが共通していた。やがて、一連の事件に関連のある人物として記憶喪失の放浪者、間宮が浮かび上がる。マインドコントロールによる猟奇殺人を描くサイコサスペンス。

エリートFBI捜査官のケイトは、肥大化するメキシコの麻薬組織“ソノラ・カルテル”撲滅という極秘任務を負う特別部隊に選抜された。謎のコロンビア人アレハンドロと共に、麻薬戦争の最前線であるアメリカとメキシコの国境付近に向かうが、そこは仲間の動きも掴めず、人の命が簡単に奪われる無法地帯。そんな中、巨悪を追えば追うほど合法的手段だけで悪を制することができるかと、ケイトの倫理観が揺らいでゆく。

1980年代初頭からアメリカ各地で多発した銀行強盗事件の犯人であるフォレスト・タッカーは、15歳で初めて投獄されて以来、逮捕、脱獄を繰り返していた。彼は発砲もしなければ暴力も振るわないという風変わりなスタイルを貫き、粗暴な強盗のイメージとはほど遠い礼儀正しい老人だった。

ニューヨークを舞台に、ボクシングに魅せられた三流弁護士が、夢を実現させるため奔走する姿と挫折を描くフィルム・ノワール。 ニューヨークのしがない弁護士ハリーは、ボクサー同士の揉め事を仲介したことから、ボクシングの興行をプロモートし、ひと花咲かせたいと願うようになる。愛人で、バーの経営者の妻ヘレンはいつかカリフォルニアに行きたい思っていた。その希望も叶えてやりたかったのだ。だが、そのせいでハリーはトラブルに巻き込まれることになるのだった……。「街の野獣」(50)のリメイク作品。