ネバダの砂漠地帯にある小さな田舎町に突然出現した未知の生物。地中を自在に移動する巨大な蛇状モンスターと住民の攻防が、白昼の下で展開される。「JAWS/ジョーズ」のプロットを使った作品は数限りないが、地表を波立たせて襲い来るこのモンスターは文字通り“陸のジョーズ”で、映画の出来も本家に迫るものがある。モンスターの設定から、それを有効に生かしきったストーリーまで、とにかくアイディア豊富で、存分に楽しめる怪獣映画の快作。TVムービーによる続編「トレマーズ2」も製作された。

観葉植物販売会社「サニープラント販売」で同僚の田口が自殺してからというもの、ミチの周辺では身近な人たちが次々と黒い影を残し姿を消していってしまった。 同じ頃、大学生の亮介は、”ウラヌス”というプロパイダでパソコンで噂で聞いていた「幽霊に会いたいですか」と問う奇妙なサイトにアクセスしてしまう。 次々と黒い影を残し消える人たち。不気味に変容しはじめる世界。亮介が思いを寄せていた春江も不可解な行動をとり始める。 赤いテープに囲われたアパートのドアを見つめて佇む作業員が何かをしてしまったことが始りのようだった。 親しいものたちが消えてゆき日常が崩壊していく中、ミチと亮介は出会い、共に逃避しようとするが寸前、亮介にも危険が及んでしまう。ミチはそれでも亮介を連れ、幽かな希望目指して船出するのだった。

イタリアの鬼才ルッジェロ・デオダートが、食人族の恐怖をファウンドフッテージ・モキュメンタリー形式で描いたホラー映画。その情け容赦ない残酷描写から世界各国で上映禁止やフィルム没収、ビデオ発売中止騒動など物議を醸した一方、カルト的作品として語り継がれている一作。 ドキュメンタリー撮影のため南米アマゾン奥地の「グリーン・インフェルノ」と呼ばれる秘境を探索していたアメリカ人男女4人組が消息を絶った。現地へ向かった救助隊は未開のジャングル奥地で食人族の村にたどりつき、白骨化した遺体を発見。持ち帰った撮影済みフィルムを確認すると、そこには想像を絶する地獄絵図が記録されていた。

現代、アメリカ。古美術収集家のボーモント(ロバート・イングランド)が輸入した古代ペルシャのアフラマズダ神像が港に荷下ろし中、酒に酔ったクレーン担当者のミスで落下。作業員のひとりは像の中から深紅の宝石を見つけ、こっそり盗んだ。宝石鑑定士のアレックス(タミー・ローレン)は巡り合わせでその石を鑑定することになり、息を吹きかけた。その瞬間、魔術師によって宝石の中に封じ込められていた邪悪の化身ジンが復活。この世ではナサニエル・デメレスト(アンドリュー・ディヴォフ)と名乗り、人々の願いごとをかなえることで相手の魂をとりあげて力を蓄えるジンは、現世を支配するため自分を復活させたアレックスに3つの願いごとをさせようともくろむ。まんまとジンの罠にはまり、二つ目の願いごとまでさせられたアレックスだが、追い詰められた彼女は一計を案じ、時間を像が破壊される以前に戻すようにと三つ目の願いごとをして、ジンを再び宝石の中に封じ込めた。

工場で働く孤独な青年・ヨウジ。彼の楽しみは、向かいの工場で働くサチコの姿を盗み見ることくらいしかない。ある晩、彼は上司に絡まれていたサチコを助ける。これをきっかけに、2人は互いに自分の気持ちを告白。だがその時、何かがサチコに襲いかかった。