1930年、禁酒法下のシカゴ。財務省から派遣された特別捜査官エリオット・ネスは街を牛耳るギャングのボス、アル・カポネに敢然と戦いを挑む。ベテラン警官のマローンを始め、射撃の名手ストーン、税理士のウォレスといったメンバーに支えられ、ネスの捜査が始まる。しかし巨悪カポネの差し向けた殺し屋によって、ひとり、またひとりと犠牲者が……。かつてテレビドラマでも人気を博したアクション・ロマンを映画化。ケビン・コスナーはこの作品で一躍トップスターに。そしてデ・ニーロがまたも肉体改造に挑戦。

1909年、人種差別が色濃く残るジョージア州。幼くして出産経験がある少女セリーにとって心の支えは、美人で頭がいい妹ネティだった。そんなセリーは“ミスター”と呼ばれる男性に嫁ぐことに。奴隷も同然の毎日を過ごす中、家出をしたネティがセリーの家に訪ねてくるが、ミスターは彼女を追い払ってしまう。やがてミスターは昔の恋人で歌手のシャグを家に住まわせるように。セリーはシャグとの出会いを機に自立を意識しだす。

ニューオーリンズの地方検事であるジム・ギャリソンは、昼食中に大統領暗殺の第一報を受けた。しかし、直後に逮捕されるリー・ハーヴェイ・オズワルドという人物に、彼は大多数のアメリカ人とは別のショックを受ける。ニューオーリンズの法曹関係者の間ではオズワルドという男は有名人であったからである。 オズワルドは不思議な過去を持ち、奇行を繰り返し、キューバ人の団体とトラブルを起こしていた人物だった。彼はすぐにこの人物の調査を始めるも、大統領暗殺事件の二日後にさらに事件が起こった。マスコミや大勢の警官がいるさなか、オズワルドが警察署の中でジャック・ルビーという男に射殺されたのだ。

1899年、パリ。貧しい青年作家クリスチャンはナイトクラブ“ムーラン・ルージュ”に仲間と潜り込むが、一番人気の踊り子で上流階級相手の高級売春婦のサティーンと恋に落ちる。サティーンの機転で、クリスチャンは彼女が主演する新作舞台の台本を書くことになる。一方、資金繰りに困ったムーラン・ルージュのオーナーのジドラーは、資産家ウースター公爵から資金を引き出そうと、サティーンに彼の愛人になるよう強要する。

英国の作家、ニック・ホーンビィの同名ベストセラー小説に惚れ込んだジョン・キューザックの情熱から生まれた意欲作。自ら製作・脚本・音楽監修を担当している。キャスティングも豪華そのもの。