異性を愛せぬトラウマを抱える女性の運命的な恋の、切ない顛末を描く官能劇。“SMの女王”として人気を博した谷ナオミが、ピンク映画の大御所・小川欣也監督と組み、男嫌いな板前の揺れる恋心を熱演。鮨屋を営むお久は、妖艶な容貌と腕の立つ板前として多くの常連に慕われるも、亡父から虐待され男性不信となり、かずえとの情欲に溺れていたが、異性とも関係をもつ彼女を目撃し衝撃を受ける中、謎の板前・信吉と出逢う。

先の見えない戦争の最中、作家は酒場で働く女性と一緒に住むことを決めた。だが、幼少時代に遊郭に売り飛ばされた彼女は体を重ねても喜びを感じられず、二人は絶望のふちで互いの体を狂ったようにむさぼり合った。一方、中国戦線で片腕をなくして帰国した男は、精神的後遺症から性行為ができない体になっていた。

痴漢捜査官のジュンは、レズの恋人・里恵を目の前で誘拐されてしまう。7年前に彼女が取り逃がした連続レイプ犯の仕業と睨んだ彼女は、単身捜査を開始した。犯人のヒロシは忌まわしい過去を里恵に話し始めた。色情狂の父・憲邦が若い女を監禁凌辱していた事実。そして彼がジュンに股間を撃たれたことで幸福なはずの家庭が崩壊していったこと。ヒロシはその復讐を企んだのだった…。