1940年代、アラバマ州で生まれたフォレスト・ガンプは、知能指数こそ人に劣るが、母親にたっぷりの愛情を注がれて育ち、優しいハートと走る能力は誰にも負けない男性に成長していく。そんなフォレストは、ただひとり彼に理解を示してくれた幼なじみの女性ジェニーの愛を信じる一方、ベトナムの戦場に出征するなど、1950年代に始まるアメリカの歴史の大きな動きの中で、図らずも波瀾万丈の半生を送ることになる。
脚本家チャーリー・カウフマンは「マルコヴィッチの穴」の成功で、一躍次回作を期待される存在となった。そんな彼のもとにある日、仕事の依頼が舞い込んでくる。それは、作家スーザン・オーリアンがフロリダで蘭を不法採集した栽培家ジョン・ラロシュを描いたノンフィクション『蘭に魅せられた男』の脚色。だが、チャーリーはさっそく作業を始めるものの、全然アイデアがまとまらず悶々とした日々が続く。一方、彼とは対照的に陽気な双子の弟ドナルドも脚本家めざして養成セミナーに通い始め、あっという間に脚本家デビューを果たす…。
ロンドンに住む会社役員の夫婦はイタリアに車を走らせる。ナポリの別荘を処分するためだ。見かけは仲のいい夫婦だが他人同士も同然。冷え切って夫婦仲は悪化の一途をたどり、離婚に突き進もうとしている。ナポリ観光もちぐはぐな別行動だ。次第に二人の関係は悪化をたどり、離婚へと突き進んでいくが・・・。
ベン・アフレックの長編監督デビュー作は、弟ケイシー・アフレックを主演に迎えたサスペンス・アクションだ。小さな町で少女誘拐事件が発生。捜索を依頼された私立探偵は、やがて衝撃の真実に気付くが……。
害虫駆除を仕事にしている小説家志望の主人公ウィリアム(P・ウェラー)。彼は寸暇を惜しんでタイプライターに向かっているが、その分、本業がおろそかになっている。妻(J・デイヴィス)は麻薬に手をだし、廃人の一歩手前。そんな中、かつては中毒者だった彼自身、自分の売る怪しげな殺虫剤を試して、恐ろしい幻覚と溢れる想像力を交互に得るようになる……。W・バロウズの有名な同名小説を「ザ・フライ」「戦慄の絆」のD・クローネンバーグが監督した問題作。
ウィル・フリーマン。38歳、無職、独身。ノース・ロンドンに住み、亡き父がクリスマス・ソングを一発ヒットさせたおかげでお気楽な印税生活を送っていた。ある日、ウィルは12歳の少年マーカスと出会う。マーカスはシングルマザーの母親フィオナのひどい鬱病に悩んでいた。そんな矢先、フィオナが自殺を図る。フィオナはウィルの素早い対応で事なきを得るが、マーカスは母をこれ以上一人にしておけないと考え、ウィルと母のデートをセッティングする。そうこうしてるうち、次第にウィルのアパートに入り浸るようになるマーカス。生活のリズムを狂わされ困惑するウィルだったが…。
9歳の孤児オリバー・ツイスト(バーニー・クラーク)は、救貧院で労働に従事していたが、夕食の席で「おかわり」を求め、救貧院を追放されてしまう。
自殺した大富豪を父に持つ娘。戦場から戻って以来、酒浸りの生活を続けている彼女の恋人。そんな2人の前にバガー・ヴァンスと名乗る男が現われた。ロバート・レッドフォード監督の感動作。
2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0の地震が発生し、それに伴う巨大な津波が福島第一原子力発電所を襲う。全ての電源が喪失して原子炉の冷却ができなくなりメルトダウン(炉心溶融)の危機が迫る中、現場の指揮を執る所長の吉田昌郎(渡辺謙)をはじめ発電所内にとどまった約50名の作業員たちは、家族や故郷を守るため未曽有の大事故に立ち向かう。