ピューリッツァー賞に輝いたノンフィクションを原作とした社会派映画。クメール・ルージュによる内乱渦巻く1970年代のカンボジアを舞台に、取材にきた米国人記者と現地人助手との絆を描く。

1942年、ソロモン諸島。アメリカ軍は日本軍の駐留するガダルカナル島を、太平洋戦争の重要な拠点と見なしその占拠を図った。ウィット二等兵(ジム・カヴィーゼル)やウェルシュ曹長(ショーン・ペン)をはじめとするアメリカ陸軍C中隊の面々も作戦に参加、彼らを乗せた上陸用舟艇は美しい南洋の孤島に次々と上陸していく。だが一歩ジャングルの奥に足を踏み入れると、そこは紛うことなき戦場であった……。

太平洋戦争末期、硫黄島への上陸を果たしたアメリカ軍は、日本軍のしぶとくて粘り強い守りに意外な苦戦を強いられ、長期戦の様相を呈することに。そんなさなか、6人の米兵たちが島の山頂に星条旗を打ち立てる様子を撮影した1枚の写真が、銃後のアメリカ国民を熱狂させ、一躍英雄に祭り上げられた彼らは祖国に呼び戻されて、戦費調達のために全米中を旅して回る、国債キャンペーンに駆り出されることとなる。けれども6人のうち、3人は既に戦死。今なお熾烈な戦いを続ける戦友たちをあとに残して、祖国に生還したドク、アイラ、レイニーは、次第に苦悩と憂愁の色を深めていく。