定年退職間近の刑事サマセットと新人のミルズは、ある殺人現場に向かう。そこには肥満の大男の凄惨な死体があった。またほどなくして、今度はビジネスマンの死体が発見される。サマセットはそれぞれの現場に残されていた文字から、犯人がキリスト教における七つの大罪(傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲)に因んだ殺人に及んでいると分析、残るは5件となった。事件を未然に防ごうと犯人の特定を急ぐ2人。やがて一人の男が容疑者に浮上、しかし接近するも取り逃がし、さらなる犠牲者を出してしまう。そんな中、大罪に沿った犯行が残り2件となったところで、犯人を名乗る男が自首して来るのだが…。

列車の中でテニス選手のガイに声をかけた、見知らぬ乗客。その男はガイの私生活を熟知しており、交換殺人を提案するが……。映像の魔術に酔わされる、アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作スリラー。

カリフォルニア州サンタローザ。その街で家族と共に平凡に暮らす長女チャーリーは、突然やって来た叔父に秘密の匂いを嗅ぎとる。やがて二人の探偵が現れ、チャーリーは叔父に未亡人殺しの疑いがかかっている事を知る。明るい日常生活の中でチャーリーひとりが、叔父が殺人犯かどうかの疑惑にさいなまれていく…。

アメリカドルの偽札を作成する犯罪組織の捜査にあたっていた北朝鮮の刑事イム・チョルリョンは、上司の裏切りにより仲間と妻を殺されてしまう。偽札作成の銅版を奪って韓国へ逃亡した組織から秘密裏に銅版を取り返すべく、北朝鮮はチョルリョンをソウルに派遣。北朝鮮から国際犯罪者の逮捕要請を受けた韓国は、歴史上初となる南北共助捜査を極秘に契約する。しかし、韓国サイドは北朝鮮の本当の思惑を探るため、担当刑事のカン・ジンテに偽装捜査を指令。ジンテはチョルリョンの監視任務を遂行する。

ミステリーの女王アガサ・クリスティが1949年に発表した「ねじれた家」を映画化。無一文から巨万の富を築いた大富豪レオニデスが毒殺され、私立探偵のチャールズは、レオニデスの孫娘で元恋人のソフィアから捜査を依頼される。レオニデスの屋敷には3世代にわたる一族が勢ぞろいしており、巨額の遺産をめぐって疑惑や嫉妬、憎悪が入り乱れていた。捜査を開始したチャールズは、ソフィアを含めた一族全員に殺害の動機があることに気づく。そして真相に近づいていく中で、第2の殺人が起こり……。 一族を仕切る大伯母イーディス役に、「天才作家の妻 40年目の真実」ほかで7度のアカデミー賞ノミネートのグレン・クローズ。私立探偵チャールズ役は同作でクローズと共演しているマックス・アイアンズ。監督に「サラの鍵」「ダーク・プレイス」のジル・パケ=ブレネール、脚本に群像劇「ゴスフォード・パーク」でアカデミー脚本賞を受賞しているジュリアン・フェロウズ。