スタンリー・キューブリック監督の描く傑作SF。近未来、毎日のように暴力やセックスに明け暮れていた不良グループの首領アレックスは、ある殺人事件で仲間に裏切られ、ついに投獄させられてしまう。そこで彼は、攻撃性を絶つ洗脳の実験台に立たされるが……。

独裁国家となった未来のイギリス。TV局で働くイヴィーは外出禁止時間帯の夜に秘密警察に見つかり、絶体絶命の危機に見舞われたところを、"V"とだけ名乗る仮面の男に命を救われる。しかし、"V"と名乗るその男は、国家を相手にひとりテロ活動を続け、クラシック音楽の調べにあわせて街を爆破、TV局を不法占拠し、政府要人を暗殺していく、正体不明、経歴不詳、善か悪かの判別不能の男だった。1605年に国王の圧制に反発し国家転覆を図り失敗に終わったガイ・フォークスにならって、イギリスの反逆精神の象徴となったその日、11月5日-ガイ・フォークス・デイ-に、国民の決起を呼びかける"V"。正義か、犯罪か。"V"とは一体何者なのか?"V"と出会い、自分自身についての真実をも知るようになったイヴィーは、図らずも"V"の協力者となり、自由と正義を取り戻す革命のために立ち上がったー。

アメリカのとある街、深夜突如奇怪な放電と共に屈強な肉体をもった男が現れる。同じくして放電の中からもう一人の男カイル・リースが現れる。屈強な肉体を持った男はモラルや常識もない。あるのはただ1つの目的アメリカ人女性サラ・コナーという名の人物の殺害だった。電話帳名簿から「サラ・コナー」の名を持つ女性をかたっぱしから銃殺していく男。その頃カイルは目的のサラ・コナーと接触し間一髪で彼女を救う。カイルはサラに、サラを狙っているのは近未来から送られた人類殺戮ロボット「ターミネーター」であり、未来ではロボットの反乱による機械対人類の最終戦争が起こっている事、そしてサラは人類軍の希望のリーダー ジョン・コナーの母親である事を告げる。 サラを連れカイルはターミネーターからの逃亡を開始する。

地球を飛び立った宇宙船は1年余りの宇宙航行の末、とある惑星に不時着した。乗組員のテイラーたちは沈没してしまった宇宙船をあとにし、その陸地を彷徨い歩くと猿人たちが人間狩りをしている驚愕の光景を目にする。この星では高等動物の猿が、口の聞けない下等動物の人間を支配していたのだ。テイラーたちも捕まり、奴隷のように理不尽な扱いを受ける。しかし、テイラーはチンパンジーのジーラ博士とコーネリアス博士の理解と協力を得て、同じ人間の女性ノヴァと共に逃亡、新天地を探し求めていく。

遺伝子操作により管理された近未来。宇宙飛行士を夢見る青年ビンセントは、劣性の遺伝子のため希望の無い生活を送っていた。そんなある日、ビンセントは闇業者の手配により、事故により身障者となった優秀な遺伝子をもつ元エリート、ジェロームに成りすます偽装の契約を結ぶ。そうして、ジェロームの遺伝子を借りてエリートとなったビンセントは、宇宙飛行施設「ガタカ」に潜り込む。が、そんな中、彼の正体に疑いを持っていた上司の殺人事件が起こりる。

敗戦から十数年。占領軍統治下の混迷を抜け、国際社会への復帰をめざし高度経済成長を続けるもう一つの日本。しかしスラム化した首都での凶悪犯罪が激増。武装する反政府勢力により首都圏治安警察機構との武力衝突が相次いだ。治安の番人として強化服と重火器で完全武装する、“ケルベロス”というその精鋭集団は、ゲリラを徹底的に排除してゆくのだった。

フィラデルフィアの工業地帯で働く印刷屋の職工ヘンリーは、ガールフレンドのメアリーから子どもを妊娠したことを告げられる。しかし、生まれてきた赤子は恐ろしい姿で、異様な泣き声で彼らを苦しめる。やがて、生活に耐えられなくなったメアリーは家を飛び出してしまう。<フィラデルフィアの工業地域を舞台に、さえない印刷屋の主人公の周囲で起こる不可解な怪現象を描く問題作。鬼才デヴィッド・リンチの長編デビュー作で、ガールフレンドが産んだ奇怪な赤ん坊の泣き声に悩まされる主人公の、精神的な迷走をシュールなイメージ映像の連続で見せる。現実と幻想の境があいまいな映像世界に引き込まれる。>

核戦争から15年後、荒廃したパリに一軒だけ建つ精肉屋デリカテッセン。その上にあるアパートに、元ピエロの青年ルイゾンが引っ越してくる。そこには、不気味な店主とクセのある住人たちが住んでいた。

P.K.ディックのSF小説をアーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化。近未来の地球で一般労働者として働くクエイドは“リコール・マシン”の体験で本当の自分が圧政者の片腕だという事実を知る。そして、彼は記憶を取り戻すべく火星に向かう。

カナダのトロントにある地方TV局の社長が、奇妙なビデオテープを発見した。暴力と官能に溢れた映像に、彼とその恋人は次第に虜となっていく。やがてテープに秘められた恐るべき陥穽が明らかになる……。

近未来の半ば朽ちかけたような港町に子供の失踪事件が続発。実は町に横行する一つ目教団が、沖合に浮かぶ奇妙な実験室に住む天才クローン人間クランク(ダニエル・エミルフォルク)に夢を見させるため、誘拐していたのだ。サーカスの怪力男ワン(ロン・パールマン)の幼い弟ダンレー(ジョゼフ・ルシアン)も誘拐される。ワンは9歳のミエット(ジュディット・ビッテ)率いる孤児の泥棒団に出会う。彼女たちは孤児院を経営するシャム双生児の姉妹の命令下にあり、ワンも腕力を買われて一味に入らされる。ミエットはワンの弟探しに同情して、二人は一つ目教団の本拠に潜入するが捕まり、処刑されることに。

地球温暖化が進んで一部の海に近い土地が沈み、妊娠・出産に厳しい許可制度がしかれ、人間の代わりに多くの資源を必要としないロボットが活躍する未来。その時代に人間と同じ愛情を持つ少年型ロボットとして開発されたデイビッドは、彼を製作したロボット製造会社の社員、ヘンリーとその妻モニカの元へ試験的に送られる。夫妻には不治の病を持つ息子のマーティンが居たが、現在は冷凍保存で眠っていて目覚める保証はなく、実質的に子供がいないのと同じだった。

2017年、独裁政権が支配し社会経済が混乱したアメリカ。正義感に溢れる警官ベン・リチャーズは、食料を求めて暴動を起こした一般市民への同情から発砲命令を拒否したため、無実の罪を着せられ凶悪犯として強制労働所へ収容されていた。施設で知り合った反政府組織のラフリンやワイスらと結託して脱獄するが捕らえられてしまう。人気司会者デーモン・キリアンが率いる「凶悪犯と正義の戦士との戦い」を放映するテレビ番組『ランニング・マン』のスタッフ達は、卓越した身体能力を持ち凶悪犯として時の人となっているベンに目をつけ、新たなチャレンジャーとしてベンに番組出演のオファーをする。

前作の主人公ビリーと恋人ケイトは二人そろってニューヨークで新生活を送っていた。大富豪クランプの所有するクランプ・センターがその働き口だったが、ビリーはそこで、チャイナタウン再開発のために発見されたモグワイと再会する。しかしまたしても偶然と失敗が折り重なってモグワイの体からグレムリンが発生、しかも今度はセンターの研究所で開発中のバイオ・テクノロジーと融合、新種のグレムリンが大量発生してしまうのだ。

地球上の植物が絶滅状態となり、わずかに残った木々や生きものたちが「植物保存計画」により土星軌道上の宇宙船のドームで育てられていた。ある日、地球から、計画を中止し、ドームを爆破、帰還せよとの指令が届く。植物学者のローウェルは、植物を絶滅させる指令に耐えられず、反乱を起こす…。

映像化不可能といわれたフランク・ハーバートの大長編SF小説を、前作「エレファント・マン」で成功をおさめた鬼才デビッド・リンチ監督・脚本により映画化。“デューン”と呼ばれる砂の惑星アラキスを舞台に繰り広げられる勢力争いを壮大なスケールで描く。後にテレビ放映用にナレーションと未公開シーンを加えた長尺版も製作されており、日本では「デューン/スーパープレミアム[砂の惑星・特別篇]」というタイトルで紹介されている。(映画.com)

西暦2029年。土星付近で調査活動中の米空軍宇宙船オベロンには乗組員と遺伝子操作を受けて高い知能を持つ多数の類人猿も実験動物として搭乗していた。宇宙空間で磁気嵐を発見しチンパンジーが操縦するポッドを調査に向かわせるが通信途絶してしまう。宇宙飛行士のレオもポッドで捜索に向かうが嵐に吸い込まれ惑星に不時着する。そこは高い知能を持つ猿が人間を支配しており、レオは捕まってセード将軍に危険人物としてマークされるが人間に好意的なアリの助けで身近な人々と共に町を脱走する。