人里離れた一軒家に暮らす詩人の父親と娘のリン。しかし父親は閉じ籠りっきりで姿を見せたことが無い。そして不審をおぼえた家主がその家を訪ねると、リンによって殺されてしまう。やがて彼女の犯した恐るべき事実が明らかになっていく……。冷酷な少女の、悪魔のような所業を描いたサイコ・スリラー。
1990年、ジョージタウンで黒人の少年と2人の神父が殺されるという連続猟奇殺人事件が発生する。犠牲者の首を切りキリスト像とすげ替えるという犯行の手口は15年前に犯人が処刑された“乙女座殺人事件”と同じだった。捜査に当たったキンダーマン警部は、殺された神父達はどちらも15年前に起こった“エクソシズム(悪魔払い)”事件に関係があったという共通点を発見する。
11人の死亡が確認された悲惨な飛行機事故で9歳になる一人息子サムを亡くした母親テリー。それから14ヵ月たったいまでもテリーは立ち直れずに、サムの思い出に浸るだけの毎日を送っていた。そんなある日、テリーは夫と息子と3人で撮った記念写真からサムだけが消えているのを見つけ困惑する。異変はさらに続き、大切なアルバムからも、そしてビデオテープからもサムが消えてしまっていた。動揺するテリーに精神科医は、“息子など最初から存在しなかった”と告げるのだった。ショックを受けるテリーは、サムの存在を証明しようと躍起になるのだったが…。