第1次大戦がはじまってまもない、ドイツのある町。群衆の歓声に送られて、戦場へ向かう大部隊が進軍してゆく。学校の教室では、老教師が生徒に愛国心を説いていた。情熱に駆り立てられた若者たちは、ただちに出征を志願するが、前線は飢えと死の恐怖だけの毎日だった。

2人の白人青年に暴行を受けた黒人 少女の父親カールは自ら犯人を射殺する。陪審員全員が白人という圧倒的にカールに不利な状況の中、彼を助けるべく若き弁護士が立ち上がる。J.グリシャム原作の映画化。

妻に自殺された中年アメリカ人ポールは、パリの空きアパートの一室でジャンヌという若い女性と偶然出会う。あるきっかけで衝動的な感情に駆られたポールはジャンヌの体を求め、その後2人は何事もなかったかのように別れる。ジャンヌにはTVディレクターの恋人がいたが、アパートでの出来事が忘れられず再び部屋に戻るとそこにはポールが待っていた。2人は互いの名前も知らないまま逢瀬を重ね、セックスだけの関係を続けていく。

ブルジョワの娘デシデーリア(ララ・ウェンデル)はある日美しい養母ヴィオラ(ステファニア・サンドレッリ)の情事を目撃し、彼女から自分が売春婦から買った娘であることを知らされショックをうける。自殺をはかるが未遂に終ったデシデーリアは、その事件をきっかけに内面的にも外面的にも大きく変化してゆき、バイセクシャルのヴィオラは彼女の美しさに心惹かれるのだった。同時に数多くの男たちがデシデーリアの周りに集まってき、ある日ヤクザ者のジゴロ、エロストラート(ヴィットリオ・メッゾジョルノ)と出会ったデシデーリアは、彼がヴィオラの愛人になるように企み、彼女を誘拐し身代金を奪おうと計画するが、実行の日エロストラートは、呼びよせた仲間のテロリスト(オルソ・マリア・グエッリーニ)に、警察のイヌである自分の正体がばれ、射殺されてしまう。いつしかエロストラートを愛していたデシデーリアは、混乱の中でテロリストを射ち殺し、そして二人が相撃ちしたかのように細工をした後、ヴィオラの待つ車に乗り込み、その場を後にするのだった。