ペストが流行し終末的様相を呈した中世ヨーロッパ、10年に及ぶ十字軍遠征から帰還し疲弊し切った騎士アントーニウス(マックス・フォン・シドー)の前に死神(ベント・エーケロート)が出現する。死の宣告を悟った彼は、自らの命を懸けチェス対決を申し出るが、夜が明け死神は姿を消す。故郷を目指すアントーニウスの旅には常に死の気配がつきまとい、残酷な現実が待ち受けていた……。 名だたる映画作家たちに多大な影響を与え続けるスウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが、人間の生と死、神の存在をテーマにした異色作。終末的様相を呈した中世ヨーロッパを舞台に、十字軍遠征から帰還し生きる意味や信仰に懐疑的になり、死神にとりつかれた騎士の姿を幻想的な映像で描く。

ローマを訪問した某国の王女は儀礼的な行事にうんざり。大使館を飛び出し、一人でローマの街をうろうろしていた彼女は、アメリカ人の新聞記者に出会う。特ダネを狙っていた彼は、彼女が王女だと知りながらも知らない振りをするが、その計画は失敗に終わってしまう。二人が恋に落ちてしまったからだ……。

第二次大戦下、スイス国境近くにあるドイツ軍の第17捕虜収容所。米空軍の軍曹ばかりが集められた第4キャンプでは、地下通路を掘る脱走計画が極秘裏に着々と進行していた。そしてクリスマス直前のある夜、ついに2人の捕虜が脱走を試みる。しかし、情報が事前に洩れたのか、待ち伏せにあった彼らは射殺されてしまう。どうやら仲間内にスパイがいるらしいと囁かれ、何事にも抜け目なく立ち回るセフトンが真っ先に疑われる。

実在の映画監督で、“史上最低の監督”と謳われた、エドワード・D・ウッド・ジュニア--通称エド・ウッドの伝記的作品。50年代のハリウッド。スタジオの片隅で使い走りをしながら、映画監督になる日を夢見て働いていた映画青年エドは、ある日業界誌に載った性転換をした男性の物語の映画化を知り、本物の服装倒錯者だったエドは、シナリオを3日間で書き上げ、ふとしたきっかけで知り合った往年のドラキュラ俳優、ベラ・ルゴシの出演を条件に資金を得て、監督デビューを飾るが……。

奇才テリー・ギリアムが描く、ファンタスティック・コメディ。過激なトークで時代の寵児として君臨したスーパーDJのジャック・ルーカスは、放送中に発した不用意な言動がもとで忌まわしい事件を誘発し、奈落の底へ転落する。また、教授だったというヘンリーは、3年前のある悲劇的事件に見舞われてから人が変わり、過去を捨ててホームレスとなった。共に精神に深い痛手を負った男達は、ニューヨークの底辺で出会い、奇妙な友情で結ばれる……。

年に一度のお祭り“巨大野菜コンテスト”まであとわずか。発明家ウォレスと愛犬グルミットのコンビはプロの害虫駆除隊として、大繁殖し て畑を荒らすウサギから野菜を守っていた。しかしある夜、町中の畑が大被害に遭う事件が発生!しかもそれは巨大ウサギの仕業であるという噂が流れ…果たして巨大ウサギの正体とは? そしてふたりはこの難事件を解決できるのか?!

昼夜問わず走り回るが、実績はどん底、挙げ句の果てに解散の危機を迎える麻薬班。これ以上引き下がることのできないチームの年長者であるコ班長は、国際犯罪組織の国内麻薬密搬入情報を入手し、チャン刑事、マ刑事、ヨンホ、ジェフンの 4人のチーム員たちとともに潜伏捜査に出る。麻薬班は24時間監視のため、犯罪組織のアジト前にあるチキン屋を買い取り、偽装創業をおこなうことに。まさかの絶対味覚を持つマ刑事の隠れた才能でチキン屋は一躍名店としての噂が広まる。捜査は後回し、チキン商売で目まぐるしいほどに忙しくなった麻薬班に、ある日絶好の機会が訪れるのだが…。犯人を捕まえるのか、鶏を捕まえるのか!