ヘイゼルはインディアナポリスに住む女の子だが甲状腺がんで肺にも転移してしまった。ヘイゼルの母フラニーは彼女にがん患者支援団体に参加して友達を作ることを強く勧め、そこで骨肉腫で足を失ったオーガスタスと出会った。その後、二人は親しくなり、お互いのおすすめの小説を読むことにしたが、オーガスタスは本を読み終えた後、唐突な結末に苛立ち、作者のピーター・ヴァン・ホーテンに会うためチャリティー団体の支援を受けてアムステルダム行きの飛行機のチケットを入手する。
オーストラリアで実際に起こった謎の女生徒失踪事件の映画化。映画は、1900年2月24日、ピクニックに出掛けた名門女子学園の生徒たちの内数名が忽然と姿を消してしまったこの事件を、独特の色彩美で、かつ神秘的な雰囲気で描いてゆく。この“美しさ”がキーワードとなり、いわゆる“ホラー”とは違った意味での“怖さ”がある作品。オーストラリア時代には「ザ・ラスト・ウェーブ」や本作のように幻想的な作品を手掛けていたP・ウィアーの秀作。