超能力少女を描いたS・キングのベストセラーを映画化。友人からも嫌われ、母親からも疎まれている、さえない容姿の女子高生キャリー。だが彼女には怒りを引き金として念動力を発揮する力があった。プロムの夜、悪質ないたずらとも知らずクィーンに選ばれたキャリーの頭上に、ブタの血が降り注ぐとき、惨劇が幕を開けた……。
兄嫁と不倫に耽り、荒んだ生活を送っていたフランク・コットン。組替えにより究極の性官能を味わう事のできる伝説のパズルボックスを手に入れるが人知れず行方不明となってしまう。フランクの失踪後、兄ラリーは家族と共に空き家となっていたフランクの家へ引っ越してくる。引越し作業中、ラリーは手に傷を追うがその滴り落ちた一滴の血により異形の地獄から肉達磨のような姿に変わり果てたフランクが蘇る。彼はパズルボックスの力で快楽の奈落に囚われていたがラリーの血によって現世へ復活することができたのだった。しかし完全に人間に戻るには生贄の血が足らない。そこでかつて不倫関係にあった兄嫁ジュリアを再びたぶらかし、次々と生贄を家に呼び込みその血を奪い取る。ジュリアの不審な行動を怪しんだ娘のカースティは、飛び込んだ部屋にいる皮膚のない恐ろしいフランクとジュリアのたくらみを知り、パズルボックスを奪って逃げる。逃げた先で興味本位からパズルボックスを組替えてしまったカースティの前に突如として魔界が繋がり、そこから恐ろしい形相の魔導師が現れカースティを苦痛と快楽の地獄に引き込もうとする・・・
ロサンゼルスのとある廃墟と化した教会。その扉を開けた一人の老司教はそこに不気味な緑の液体を発見。悪魔の復活を予感した彼は超常現象の研究を進める教授ほか数名の研究員と共に教会に乗り込み調査を開始する……。「ハロウィン」「遊星からの物体X」などで知られるSFホラー作家の鬼才ジョン・カーペンターが、マーティン・クォータマス名義で脚本も手掛けたオカルト・ホラー。
前作の事件の後、カースティーは精神病院に入院していた。カースティーは自分の体験を話すが、誰も取り合わない。そんな中、彼女は夢か現実か父らしき人物が助けを求めるのを見る。一方、病院の院長チャナードは以前からパズルボックスの研究をしており、口実を設け警察から事件現場のマットレスを手に入れる。彼は病院の患者を犠牲にし、マットレスからジュリアを復活させることに成功する。さらにはパズルマニアの少女ティファニーを使って、自らを犠牲にすることなく魔道士(セノバイト)を呼び出そうとする。
ハイスクールの卒業イベントで仲間たちと一緒にジェットコースターに乗り込んだウェンディは、その瞬間、壮絶な事故の予知夢を見てパニックに陥る。結局ウェンディと仲間たちは係員によって降ろされてしまうが、その直後、事故は現実のものとなり、彼等は九死に一生を得る。だが、死の運命を逃れたかに見えた彼等は、次々と奇妙な事故で命を落としていく…。
宇宙ステーションを乗っ取り身柄を拘束された設計者は、先祖から続く地獄の使者との戦いを語りだした。地獄の扉を開けるためとは知らずにパズル・ボックスを作ってしまった、中世の玩具職人。地獄の扉を永遠に開放するためにパズル・ボックスの完成を強要される、現代の建築デザイナー。そして未来、地獄の使者との戦いに終止符を打つため彼らを呼び出した設計者は、代々研究が受け継がれてきた魔を封印する箱を完成させて戦いに臨む。過去、現在、未来と三つの時代にまたがり展開される、「ヘルレイザー」シリーズの4作目。
強盗に殺された父の死に責任を感じ、立ち直れずにいた青年トビー。彼は無人島で3泊を過ごす更生プログラムに参加する。それはサバイバルを通じて自分を見つめ直し、生きる意志を取り戻すというものだったが、程なく、彼は無人のはずの島でひとりの少女と遭遇する。その少女マデリンは、母親によって半ば閉じ込められるようにこの島に住まわされているらしい。トビーは迎えが来次第彼女を連れて島を出ようとする。