1990年代、アルジェリアの人里離れた村にある修道院では、カトリックの修道士たちが共同生活を送っていた。戒律を厳格に守り信仰に身をささげる一方、地域の診療所としても機能する修道院には、毎日地元の住民たちが訪ねてきていた。修道士たちはイスラム教徒の地元民と良好な関係を築いていたが、アルジェリア内戦による影響が出始め……。

修道院でキリスト像から血が流れる奇怪な事件が発生。ニーマンス警視が捜査を開始する中、像と同じ体勢をとらされた男性の他殺体が見つかる。一方、麻薬事件を捜査する若手刑事レダは、キリストに似た傷だらけの男と遭遇し、彼を病院に運ぶ。ニーマンスは修道院の被害者が病院に搬入された男の仲間と知り、レダと共同で捜査に当たることに。やがて事件の背後に“黙示録の天使たち”を名乗る謎の組織があることが明らかになる。