8歳のヤンヤンは、祖母と両親と姉と台北のマンションで暮している。しかし、祖母が脳卒中で倒れ昏睡状態に陥ったのを機に家族の空気が変わり始める。看病に疲れた母は家を出、偶然昔の恋人と再会した父は過去を思い出し、姉は恋に思い煩う。そんな家族の姿をヤンヤンは冷静に見守り…。
ローマを訪問した某国の王女は儀礼的な行事にうんざり。大使館を飛び出し、一人でローマの街をうろうろしていた彼女は、アメリカ人の新聞記者に出会う。特ダネを狙っていた彼は、彼女が王女だと知りながらも知らない振りをするが、その計画は失敗に終わってしまう。二人が恋に落ちてしまったからだ……。
大企業社長の側近ジュリアン(モーリス・ロネ)と社長夫人のフロランス(ジャンヌ・モロー)は不倫関係にあり、社長殺害を計画。完全犯罪を成し遂げたはずだったが、ミスに気付いたジュリアンは犯行現場に引き返す途中、無人となった会社のエレベーター内に閉じ込められてしまう。そのころ、彼の車を盗んだ若いカップルが別の犯罪を引き起こしていた……。
1952年の歳末、NYの高級百貨店でアルバイトをするテレーズは、クリスマスプレゼントを探しに店を訪れた優雅で上品な人妻キャロルと出会い、彼女に魅せられる。店に置き忘れた手袋をキャロルに送り届けたことから、彼女の知己を得たテレーズは、キャロルが夫ハージとの愛のない結婚生活に疲れ果て、いまや離婚協議中であること、そして娘の親権を彼に奪われそうになって苦しんでいることを知る。2人の距離は次第に縮まる。
深夜の公園でカップルを盗み撮りした売れっ子カメラマンのトーマス(デヴィッド・ヘミングス)。そのことに気づいたカップルの女性(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は、彼にネガを出せと迫る。しかし、彼女に別のネガを渡したトーマスが本物を現像してみると、そこに映されていたものは…。
コンピューター・アルファ60に支配され、何の感情もなしに人々が暮らす星雲都市アルファヴィル。活劇シリーズ物のヒーロー左利きの探偵レミー・コーションは、ブラウン教授救出の命を受けてそこに潜入。だが教授こそコンピューターの開発者だった。