大陸からの移住組の一家がこうむる圧力は、さらに露骨なものとなって少年シャオスーを巻き込んでいく。彼の恋した少女ミンは、彼らのボスの情婦という噂がある。そのボスは、敵グループのボスと一騎討ちの最中、車にはねられて死んでしまう。やがてスーはミンとの交際を注意され、怒って中学を退学する。だがミンは、スーの親友で軍人の息子マーと付き合いはじめていた……。
仲の良い姉妹のダニーとモーリーン。ある日、彼女たちの家の隣に、ハンサムな青年コートが引っ越してくる。彼女たちは、二人ともコートを好きになり、恋のライバル同士となる。だが、やがて二人に悲劇がふりかかる…。
寺の住職の一人息子・ヒロキはカメラ好きの高校2年生。さえない毎日を送るヒロキは、隣の女子校で放課後になるとショパンの『別れの曲』を弾く少女に恋心を抱いていた。彼女を勝手に“さびしんぼう”と呼んでいたヒロキの前に、ある日、ピエロのような格好をして“さびしんぼう”と名乗る謎の女の子が現れた。
高校3年の冴えない男子生徒・ジムは、間近に控えた卒業を前に何とか”初体験”を済ませようと、同じく”バージン”の悪友達と共に恋人探しの大奮闘を開始する。仲間達が次々に恋人をゲットしていく中、間の悪いジムはシングルのままプロムの夜を迎えてしまう。
遊はある日突然両親から二人が離婚してもう一組の夫婦とそれぞれパートナーを交換して再婚するつもりであることを告げられる。しかも、相手方の小石川家には光希という女の子がいるが、親子関係をかえないためにもみんなで一緒に暮らすというのだ。表面的には無表情を装っても内心では納得できない遊はある日、両親のドライブの誘いを断って街へ出かけていく。雑踏に疲れ、誘われるようにしてやってきた静かな公園で熱心にテニスの練習をしている女の子を見かけた遊は、彼女のかろやかな動きや真剣な表情、子供たちとの無邪気な微笑ましいやりとりを見るうちに次第に惹かれていく。ふと気づくと彼女は子供たちを追いかけて立ち去っていたが、遊はそこに「M・K」というイニシャルの入ったテニスのリストバンドが落ちているのを見つけるのだった…。