仲の良い二人の女学校経営者カレンとマーサが、同性愛者であるという噂を立てられてしまう。その結果、マーサは傷つき自殺、カレンは婚約者と別れ、独り町を立ち去る……。 一人の少女の嘘によって、とてつもない不幸を被った女性達の悲劇を描く作品。

1526年のある夜、グリニッチ宮殿の舞踏会で、ヘンリー八世は、アン・ブリンの美しい姿をみそめた。正妻カサリンとの間に子供のいないことに不満を感じていたヘンリーは、次第にアンに近づいていった。しかし、愛を告げるヘンリーを、アンは冷たく断った。自分の婚約者を左遷し、姉のメリーを身ごもらしたままに放っているヘンリーを、アンはむしろ憎んでいた。ヘンリーは、あきらめず王妃の侍女として宮廷に召しあげた。