東京の中目黒にある川沿いのマンションで暮らす堤小春(三吉彩花)と清川彩乃(阿部純子)。ふたりは27歳で、仕事もプライベートも充実した毎日を送っていた。ある日、彩乃が小春に妊娠したことを告白。彩乃は父親のわからないその子供を生もうと決意する。小春も彩乃に協力すると決めるが、変化していく日常に戸惑いを覚え始める。

シングルマザーの母宛の手紙を盗み見てしまった女子高生が、手紙の差出人と母を会わせるために、小樽へと旅立つが……。キム・ヒエ、中村優子、キム・ソへら日韓の女優たちが共演した、珠玉のラブ・ストーリー。

海辺の村に赴任してきた警官のヨンナム(ぺ・ドゥナ)は、少女ドヒ(キム・セロン)と出会う。ドヒは血のつながりのない継父ヨンハ(ソン・セビョク)と暮らし、日常的に暴力を受けている。村全体が暴力を容認しているなか、ひとり立ち向かっていくヨンナムは、ドヒを守ってくれる唯一の大人だった。ヨンナムも少女の笑顔に癒されてゆくが、やがて激しく自分に執着するようになったドヒの存在に少し戸惑いを憶える。ある日、偶然にもヨンハはヨンナムの秘密を知り、社会的に破滅へと追い込んでゆく。ヨンナムを守るためドヒはひとつの決断をするが・・・

祖母の残した古いアトリエでコラージュ作品を作りつづける岡崎夢鹿は、消えない虚無感を埋めるため、男となら誰とでも寝る生活を送っていた。一方、夢鹿の美大時代の友人である高野十百子は極度の潔癖症で性を拒絶し、夢鹿にしか触れられない。そして二人の友人、吉田貴也は、夢鹿への想いを捨てきれないまま堅実に生きようと努めていた。学生時代、とても仲の良かった三人。しかし月日が経つにつれ、少しずつバランスは崩れていった。