イタリア、ナポリに浮かぶ小さな島に、チリ政府に追われた世界的詩人パブロ・ネルーダが亡命し、滞在することとなった。彼だけに郵便を届ける配達人となった村の貧しい青年マリオは、ネルーダとの交流の中で、少しずつ詩の世界に触れ、恋を知るのだった。美しい風景の中で切ない愛と友情を描く感動作。
現代の台湾・台北を舞台に、三姉妹が繰り広げる三者三様の恋愛模様と、台湾5つ星ホテルのシェフである、彼女たちの父親が作り上げる料理の数々が織りなすホームドラマ。日曜日の晩餐は、中国料理の鉄人だった父の手料理を前に円卓をにぎわすのがこの一家の習わしだ。敬虔なクリスチャンである長女、航空会社勤務のキャリア・ウーマンの次女、女子大生で無邪気な三女。人間の根源的な欲求である“食欲”と“性欲”を通して、彼女たちの初恋や不倫、セックスに妊娠、結婚、父と娘、家族や人間関係、そして“人生”を描きあげた意欲作。
アッテンボロー監督による、喜劇王チャーリー・チャップリンの生涯を描いた作品。映画は、チャップリンが幼少の頃から、名門カルノー一座の看板俳優時代、そしてハリウッドでの映画製作、富と名声を得、やがて映画「チャップリンの独裁者」の製作に纏わる国外追放、終戦後のアメリカへの帰国から白髪のはえるまで、彼の一生を克明に追って行きながら、その中での孤独、悲しみ、苦しみ、さらには母、兄弟、恋人などの彼に関わる人物をも含み、チャップリンの人生の軌跡を描いてゆく。
取り返しのつかない15 秒。その一瞬で、すべてが砕け散る。理想のフラワーショップを開くという夢を実現すべく、ボストンにやってきた若き女性リリー。そこでクールでセクシーな脳神経外科医ライルと情熱的な恋に落ちる。幸せで穏やかな日々を過ごす二人だったが、リリーを大切に想うライルの愛は、次第に望まぬ形で加速してゆく…。それは彼女が封じたかつての記憶を呼び覚ますものだった。自分の信じる未来を手にするため、リリーは過去の自分自身と向き合い、ある決意を胸にする――。
1920年代、当時フランス領だったインドシナが舞台。富豪の中国人青年とその愛人である15歳のフランス人少女との間に芽生えた、許されない恋を描く。究極なまでに美しいラブ・ロマンス。
60年代のアメリカ北東部。交通事故で大火傷を負い、人目を避けて生活する元教師マクラウドのもとに、孤独な少年チャックが現れる。二人はいつしか心を通わせるようになるが……。メル・ギブソンが監督・主演に挑んだ人間ドラマ。
幼い娘を抱えながら教師として働くシングル・マザーのケイトは、パイロットのマイケルと再婚。幸せな家庭を築き上げるが、次第にケイトはマイケルの不在をアルコールで紛らわすようになり……。2大スターの共演がみどころなラブ・ストーリー。
若きセックスセラピストの脳に、下垂体を圧迫する腫瘍が見つかる。摘出手術後、抑制されていたホルモンが解き放たれ、御年30にして思春期を経験することになる。