若い黒人女性が養母の死をきっかけに、実の母探しを始める。が、彼女の本当の母親は白人だということが分かり……。『ネイキッド』のマイク・リー監督が贈るヒューマン・ドラマの佳作。

イギリスで働くポーランド人の姉妹キャロルとヘレン。姉のヘレンが活動的な性格なのに対し、妹のキャロルは内気な女性だった。姉とその恋人との情事の音を毎晩のように聞かされていたキャロルは、次第に男性恐怖症に陥っていく。そしてその一方で、男との官能を妄想するようになる。やがてその幻想は、彼女に殺人を犯させるまでになっていく……。男性恐怖症の女性が、狂気にむしばまれていく様を描いたサイコ・スリラー。

1950年代のロンドン。唯一無二のデザインと職人技術で、英国の高級婦人ファッション界の中心に君臨する仕立て屋のレイノルズ。彼は郊外にある「ハウス・オブ・ウッドコック」で姉のシリルと共に、毎日完璧に仕事をこなしていた。ある日、レイノルズは立ち寄ったレストランで、若きウェイトレス アルマと出会う。会った瞬間に一目惚れをして、彼女を新たなミューズに迎えることになる。アルマの体に触れ、採寸をしていくレイノルズは、とても美しいと彼女の“完璧な身体”を愛した。しかし、若く情熱的なアルマの出現により、完璧で規律的だったレイノルズの日常は思わぬ方向へと進んでいく。

叔父からコイン・ランドリーの経営を任されたパキスタンの青年、オマール。経営がうまくいかず、幼なじみのジョニーの力を借りておしゃれに改装すると……。人種を超越した男同士の関係を描く。

ニューヨーク。現在17歳のダフネは、自由で愛を尊重する母リビーと2人暮らし。彼女は今まで明るく幸せな生活を送ってきたが、ただ1つ満たされない気持ちをずっと抱えている。それは、まだダフネが生まれる前に母と別れてしまった実の父親に会いたい、という切実な想いだった。彼の家族が上流階級に属しているせいで離ればなれになった父は今、ロンドンにいる。ある時、ダフネはとうとう意を決し、父のもとへ旅立った。そして、今では爵位を持ち、政治家として活躍する父ヘンリーと念願の対面を果たすダフネだったが…。