瀬戸内海に浮かぶ小さな孤島に四人家族が住んでいた。千太とトヨとその息子たち、太郎と次郎だ。島には水がないので、畑を耕すためにも、毎日船で大きな島へ水を汲みに行かなければならない。子供たちは隣島の学校に通っているので、彼らを船で送り迎えするのも千太とトヨの仕事だ。会話もなく、変化のない日常が続いていた。しかしある日、太郎が高熱を出してしまう。千太は医者を探すのだが…。
父(永瀬正敏)と母(原田知世)から惜しみない愛情を注がれて育ってきた、中学3年生のちひろ(芦田愛菜)。両親は病弱だった幼少期の彼女の体を海路(高良健吾)と昇子(黒木華)が幹部を務める怪しげな宗教が治してくれたと信じて、深く信仰するようになっていた。ある日、ちひろは新任の教師・南(岡田将生)に心を奪われてしまう。思いを募らせる中、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を南に目撃された上に、その心をさらに揺さぶる事件が起きる。
「チェイサー」「哀しき獣」の名優キム・ユンソクが監督デビューを果たしたヒューマンドラマ。女子高生ジュリは父が不倫していることを知る。しかもその相手は、同級生の問題児ユナの母ミヒだった。ジュリはユナに母の不倫を止めるよう忠告するが、ユナは母がジュリの父の子を妊娠していることを告げる。突然知らされた事実に戸惑い傷つくジュリ。そんな中、ある事件が起こり……。出演は「箪笥」のヨム・ジョンア、「ザ・キング」のキム・ソジン。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019・国際コンペティション部門上映作品。2019年11月、シネマート新宿&心斎橋の企画「のむコレ3」で上映された後、20年に単独劇場公開。
ナチスのユダヤ人迫害の中、屋根裏部屋に隠れ住みながらも人間の善を信じ、みずみずしい感性で日々を書き綴った少女、アンネ・フランク。15歳の短い生涯を懸命に生きた彼女の日記を基に世界中が涙した感動作。
疎開する列車に居合わせた妻子もちの中年フランス人男性と、若く美しいユダヤ人女性アンナ。惹かれ合いながらも別れた二人だが、後にドイツ軍に囚われたアンナと再会する。その時男がとった決断とは……。