経済的に行き詰まり、終末的な様相を纏っている、ハンガリーのある村。降り続く雨と泥に覆われ、村人同士が疑心暗鬼になり、活気のないこの村に死んだはずの男イリミアーシュが帰ってくる。彼の帰還に惑わされる村人たち。イリミアーシュは果たして救世主なのか?それとも?

ドイツ軍に美しい故郷を踏みにじられ、両親も妹も失ったイワンはナチス・ドイツヘの激しい憎しみから、パルチザンに協力している。危険を犯して敵の占領地域を偵察するという大人も顔負けの任務をこなしているのである。だがガリツェフ上級中尉も、グリャズノフ中佐も、ホリン大尉も、カタソーノフ古参兵も、彼をこのまま危険な仕事につかせておきたくなかった。大人たちはイワンの身を案じ、後方にもどして学校へ通わせようとするが、イワンはそれを拒む。

交通事故で昏睡状態となり、生死の境をさまよううちに幽霊となってしまった女性医師エリザベス。彼女が住んでいたマンションは貸しに出され、そこにデヴィッドという男性が入居する。彼は妻に先立たれ、傷心のうちに越してきたのだった。ところがエリザベスは自分が幽霊になっていることに気づいておらず、新たな住人となったデヴィッドを追い出そうとする。デヴィッドも想定外の事態に戸惑うが、何も覚えていないエリザベスのため、一緒に彼女の素性を探っていく。

ブラッド・ピットとショーン・ペンの2大スター共演で描くヒューマンドラマ。厳格な父と慈愛に満ちた母の狭間で常に葛藤しながら成長したジャックは、深い喪失感の中、自分の人生や生き方の根源となった少年時代に思いを馳せ、自らの行き方を振り返る。

ルイジアナ州ニューオリンズ。看護士のキャロラインは、老婦人のヴァイオレットと脳梗塞で全く身動き出来ない夫のベンが住んでいる古い屋敷に住み込みで働くことになった。その屋敷には鏡が一つもなく、至る所に魔よけのレンガ屑が撒いてある。働き始めて間もなく、バイオレットから全ての部屋を開けられる合鍵を預かるキャロライン。そしてある日、彼女はその鍵でも開けられない部屋を発見する。そこから、土地に伝わる古呪術“フードゥー”の存在と、昔この家で起こった惨劇を知らされる。

脳卒中で倒れた堅物の元警官ウォルト。「リハビリに効く」という歌のレッスンのために彼が嫌々頼んだのは、隣人のドラッグ・クイーン歌手、ラスティだった。毎日喧嘩を繰り返しながらも、やがて2人の間には奇妙な友情が芽生え始める……。そして、マフィアの抗争に巻き込まれてしまったラスティを助けだすために立ちあがったウォルトだが……。

1999年12月31日。1000年紀(ミレニアム)最後の日に悪魔が復活。だが悪魔が世界を支配するためには、運命の下に生まれた一人の女が必要だ。教皇の命により悪魔の魔手から彼女クリスティーンを護るべく修道士がNYに飛ぶが、悪魔の前に成す術は無い。だが元刑事で今は民間警備会社で働くジェリコ・ケインは運命に導かれるまま、悪魔からクリスティーンを守る役目をまかされる事になる。新世紀を賭けた壮絶な死闘が今始まろうとしていた。