1912年、処女航海に出た豪華客船タイタニック号。新天地アメリカを目指す画家志望の青年ジャックと上流階級の娘ローズは船上で運命的な出会いを果たす。身分違いの恋を乗り越え強い絆で結ばれていく2人。しかし不沈を誇っていた豪華客船は皮肉な運命に見舞われる‥‥。

アルフレッド・ヒッチコック監督の渡米第1作で、ダフネ・デュ・モーリアのベストセラー小説の映画化作品。イギリスの富豪のもとに嫁いだ後妻が、亡くなった先妻レベッカの幻影に悩まされていく。

1917年、カリフォルニア州の小都市サリナス。ここで農場を営むアダムには2人の息子がいた。兄アーロンが真面目で心優しい性格から父に可愛がられる一方、気むずかしく反抗的な弟キャルは父に疎まれていた。アーロンの美しい婚約者エイブラはそんなキャルが気がかりだった。ある日、キャルは父から死んだと聞かされていた母がまだ生きていることを知る。そしてそれが、どうやら近くで酒場を経営するケートらしいと知り、ふしだらな母の血を自分だけが引き継いだのだと一人悩むのだった。

男性と女性、両方の要素を持って生まれてきたブランドン。だが閉鎖的な町の人々は、衝撃の事件を引き起こしてしまう……。アカデミー賞主演女優賞に輝いたヒラリー・スワンクの演技が観どころ。

ハワイの水族館で働くヘンリー(アダム・サンドラー)は、ルーシー(ドリュー・バリモア)という女性に出会い、恋に落ちる。しかしルーシーは事故により1日しか記憶を保持できなかったため……。

1863年、イギリスの植民地カナダの港に一人の娘が降り立つ。彼女の名はアデル・ユゴー。かのフランスの大文豪ヴィクトル・ユゴーの娘。彼女は父と共に亡命中に出逢い、恋に落ちたイギリス軍中尉ピンソンを追って単身大西洋を越えてきたのだ。しかしやっとの思いで見つけたピンソンの心は、既に冷め切っていたことを知る……。

マンハッタンの豪邸に住み、高級車を乗り回し、おまけにハンサム。完璧な人生を謳歌する出版界の若き実力者デヴィッド・エイムス。ジュリーという美しい恋人もいて、何不自由ないはずが、どこか物足りなさを感じていた。そんなある日、デヴィッドは親友の恋人ソフィアに一目惚れしてしまう。しかし、デヴィッドの心変わりを敏感に察したジュリーは、嫉妬に駆られて自ら運転する車でデヴィッドとともに崖に突っ込んでしまう。奇跡的に一命を取りとめたデヴィッドだったが、その顔は怪我のために見るも無惨に変わり果ててしまう。

ニューヨークに現れたドンファンと名乗る青年。彼は、精神科医を相手に1500人に及ぶ女性たちとの愛の遍歴を語り始め……。ジョニー・デップ主演でおくるファンタジーの傑作。

カリフォルニア州ロサンゼルス。30代の女性、ダフネは恋人のエイドリアンと破局し、そのショックからなかなか立ち直れずにいた。そんなある日、ダフネは姉(ビリー)が主催したパーティーで2人の魅力的な男性(フランクとジャック)と出会った。自由人のフランクと生真面目なジャックは好対照をなしていた。2人から言い寄られたダフネだったが、どちらか一方を選ぶことができなかったため、やむなく2人同時並行で交際することにした。ダフネは2人との交際を通して新しい自分を見出し、生活に潤いを取り戻すことができた。ところが、夢のような時間は長続きせず、ダフネは想像以上の困難に直面することとなった。

アメリカ中西部の星のよく見える町に住む天文学者のサム。あるときニューヨークに滞在していた幼馴染かつ恋人のリンダが突然、地元にもう帰ってこない旨の手紙を送ってきた。どういうことなのか知るためリンダの所在を調べ直行したところ、なんとリンダは別の男と同棲していた。また自分に振り向いてくれることを信じ、リンダが現在同棲している家の向いのアパートを借りて監視することにした。そしてサムはカメラマンとコラージュ・アーティストをしている女性、マギーと出会う。マギーはなんとリンダと同棲しているアントンの元恋人だという。マギーはフラれた仕返しに恋人を奪い仕事を乗っ取ってやろうと画策していた。リンダとアントンの仲を引き裂くという利害の一致がした2人は、共同で監視するため共同生活を送ることになった。アントンの経営するレストラン内で嫌がらせをするなどしていたがあるとき、マギーはアントンが自分にも見せたことの無い笑顔を見る。それらに傷つきながら奇抜な計画を実行していたがあるときからサムはマギーに惹かれていきかくゆうマギーもサムに惹かれていった。そしてリンダとアントンを別れさせる計画をしているうちに自分らの想いが事実だと気付き、2人は過去にとらわれることをやめた。

フリーでイタリア語の翻訳をしている香山笑子は親の勧めで見合いをすることになった。相手は30歳の医師・岸田睦月。笑子は情緒不安定でアルコール依存症、睦月は同性愛者だったが、それを納得して2人は結婚する。新婚生活がしばらく過ぎた頃、笑子は睦月の恋人・藤島紺に接触しようとする。最初は警戒した紺だったが、ある夜、睦月が帰宅すると紺がやって来ていた。3人の間には、友情とも愛情ともつかぬ不思議な関係ができあがりつつあった。睦月は笑子を好きになっていたが、彼女を抱くことはできず、彼女の親友・瑞穂に笑子に恋人を紹介してやってほしいと言う。それを知った笑子はショックを受けた。紺もまた笑子の方に同情的だった。やがて笑子の両親に、瑞穂を通して睦月が同性愛者であることが知れ渡り、離婚騒ぎになる。笑子は睦月と別れないためにも、人口受精で子供を作ることを考えるが、睦月は猛反対する。関係のバランスの崩れた笑子、睦月、紺の3人は気まずい気持ちのまま夜の街を車で走っていく。途中、笑子がひとり車を降りて夜の闇の中に走り去る。睦月を責める紺。夜明けが来た。倒れるまで走り続けた笑子の前に、睦月と紺の優しい笑顔があった。